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NaranHuleg
第52回高松宮記念を制した時のナランフレグ(写真右)

7位: 2022年 ナランフレグ(タイム:1分08秒3 天候:晴 馬場:重)

 第7位は、2022年ナランフレグが記録した1分08秒3だった。

 2022年の高松宮記念は、直前に行われたドバイワールドカップデーで、日本馬が5勝を挙げる大活躍をみせ、その余韻が冷めやらぬ中での開催となった。

 レースは1番人気レシステンシアが先手を奪い、ジャンダルムがそれを追った。その先行勢を見る様にロータスランド、1200m戦初出走のサリオス、前哨戦のシルクロードSを制した2番人気のメイケイエールが続き、ナランフレグは後方馬群の内に構えた。

 先頭のレシステンシアが前半600mを33秒4で引っ張る展開でレースは最後の直線へ。ここで先頭のレシステンシアに、2番手で追走していたジャンダルムらが並びかけ大混戦となる。その中で、鋭い伸び脚を見せたのがナランフレグだった。

 ナランフレグは、直線でも内の進路を取ると、狭いスペースを割って進出。ゴール手前でわずかに抜け出すと、そのまま先頭でゴール。重賞初制覇がG1という快挙を成し遂げ、重馬場ながら1分08秒3のタイムを叩き出した。

 さらに、5着までの着差がクビ、ハナ、クビ、クビという大接戦で、3着には17番人気のキルロードが入る大波乱に。3連単は278万馬券と大荒れの高松宮記念となった。

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