HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » 【高松宮記念走破タイムトップテン】春のスピード王たちの中でも、最速で駆け抜けたのは誰だ! » ページ 3
AdmireMax
第35回高松宮記念を制した時のアドマイヤマックス

8位:
2001年 トロットスター(タイム:1分08秒4 天候:小雨 馬場:良)
2002年 ショウナンカンプ(タイム:1分08秒4 天候:晴 馬場:良)
2005年 アドマイヤマックス(タイム:1分08秒4 天候:晴 馬場:良)

 第8位は、2001年のトロットスター、2002年のショウナンカンプ、2005年のアドマイヤマックスが記録した1分08秒4だった。

 まずは、小雨が降る中で行われた、2001年の高松宮記念。1番人気に支持されたのは、前哨戦のシルクロードSを制し、3連勝中のトロットスターであった。2番人気には前年のスプリンターズSを制したダイタクヤマト、3番人気にはG1馬ブラックホークが続いた。

 レースはハナを切ったメジロダーリングが前半600mを33秒5で逃げる展開となり、トロットスターは後方5番手で脚を溜めた。4コーナーでダイタクヤマト、ブラックホークが先に進出すると、トロットスターもそれに続くように、ポジションを上げた。先に抜け出していたブラックホークらを、大外からまとめて差し切り、1分08秒4のタイムでゴール。前年9着の雪辱を果たして、4連勝でG1初制覇となった。

 2002年の高松宮記念は、前年の覇者トロットスターの連覇が注目される中、ショウナンカンプは2月の条件戦、3月のオープン戦を圧勝し、3番人気に支持されて高松宮記念に出走した。

 ゲートが開くといつも通りショウナンカンプがハナを主張。前半600mを32秒9のラップで刻み、直線を迎えた。2番手につけていた、アドマイヤコジーンを突き離し逃げ切り態勢に入る。連覇を狙うトロットスターが、馬群で伸びあぐねる中、脚が衰えないショウナンカンプはさらに伸びをみせ、後続に影をも踏ませぬスピードでゴールまで駆け抜け快勝した。前年と同タイムの、1分08秒4で逃げ切り勝利。重賞初勝利をG1で飾った。

 最後は2005年。アドマイヤマックスは、デビュー時よりG1制覇を期待されていたが、G1に5度出走して2着が最高と苦杯を飲んでいた。悲願のG1制覇へ向けて、駒を進めた高松宮記念だった。

 4番人気に支持されたアドマイヤマックスは、逃げたカルストンライトオが前半600m33秒3で刻む中、7番手に控える競馬となった。直線でカルストンライトの勢いが衰える中、勢いよく伸びてきたのが1番人気プレシャスカフェとアドマイヤマックス。しかし、アドマイヤマックスの余力が勝り、最後は外から2馬身突き離して1着でゴール。1分08秒4のタイムで、ついに念願のG1初勝利を挙げた。

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