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【高松宮記念走破タイムトップテン】春のスピード王たちの中でも、最速で駆け抜けたのは誰だ!

text by 目白明

春のスピード自慢決定戦として注目される高松宮記念。スプリント戦線のトップホースが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。歴代では数々の名馬が名を連ねるこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキング形式で振り返っていく。

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第48回高松宮記念を制した時のファインニードル(写真中央)

10位: 2018年 ファインニードル(タイム:1分08秒5 天候:晴 馬場:良)

 第10位は、2018年ファインニードルが記録した1分08秒5だった。

 この年の高松宮記念は、前年のスプリンターズS覇者のレッドファルクス、連覇を狙うセイウンコウセイ、前年の同レースで2着のレッツゴードンキなど、G1馬6頭を含む16頭が重賞ウィナーという豪華な顔ぶれが揃った。

 暖かい気候が続き、例年より早く咲いた桜が見守る中、ゲートが開いた。

 好スタートを切ったのは、連覇を目指すセイウンコウセイ。そこへ阪急杯を逃げ切ったダイアナヘイローが競りかけ、2頭の桜花賞馬・レッツゴードンキとレーヌミノルはそれを見ながらの展開。前半600mは33秒3のハイペースで進み、ファインニードルは6番手で直線へ向かった。

 最初に動いたのはレッツゴードンキ。逃げ粘るセイウンコウセイを内から交わし先頭に立った。前年の高松宮記念、スプリンターズSで連続2着に敗れた雪辱を果たそうと、後続を振り切りにかかる。

 しかし、外から猛追してきたのが、ファインニードルだった。並走して脚を伸ばしたナックビーナスを競り落とすと、ゴール前でレッツゴードンキをハナ差で捉えゴール。ファインニードルは、力強い差し脚でG1初制覇を飾った。

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