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③トゥルージョワ
性別:牡馬
生年月日:2023年4月3日
毛色:鹿毛
馬主:モンレーヴ
生産牧場:グランド牧場
取引市場:
兄弟(姉妹):
馬名の由来:真+喜び(仏)
次に取り上げるのは、父ロードカナロア、母ディヴァインラヴというトゥルージョワ。父は言わずと知れた、日本競馬史に残る最強スプリンター、世界のロードカナロアで、母は豊富なスタミナを持ち、牝馬ながら菊花賞でタイトルホルダーの3着に健闘したディヴァインラヴ。母の兄弟には、ワープスピードやパクスオトマニカがいる血統。一般的に競走馬は、父からスピードを色濃く受け継ぎ、母からスタミナを色濃く受け継ぐと言われており、その点からも理想的な配合。
さらに父ロードカナロアは3歳秋から4歳夏まで福永騎手が主戦を務め、その間に重賞を2勝。母ディヴァインラヴも、3歳秋から福永騎手が手綱を執り、菊花賞3着も福永騎手を背にしてのもの。もっと言うと、母父のエピファネイアも福永騎手で菊花賞を制覇しており、この馬が福永厩舎に入厩することとなったのも、必然とさえ思えてくる。
前出2頭が2月生まれだったのに比べると、この馬は4月生まれ。さらには両親ともに、2歳戦からバリバリというタイプではなかったことも考えると、早い時期から無理をさせることはなさそう。それでも、この馬も早期特例登録馬であるからして、順調な成長曲線を描いているのは確か。
グランド牧場生産でモンレーヴ所有となると、字面だけならダートのイメージが先行するのだが、血統的には芝でこそといった配合。
距離適性に関しては、両親のタイプが大きく違うため、どちらの能力を強く受け継いでいるかによる面が大きい。ただ、ロードカナロアはアーモンドアイなどクラシックディスタンスでの活躍馬も輩出しており、距離が保たないということはなさそうな気がする。
「真の喜び(仏)」という意味の名がつけられたトゥルージョワ。自身とゆかりのあるこの馬で、福永師も真の喜びを手に入れることができるか楽しみである。