HOME » コラム » 5選 » 【福永厩舎「期待の2歳馬」5選】5億円超えのコントレイル産駒など、騎手時代ゆかりの血統馬が集結 » ページ 2
Courmayeur
クールマイユールの血統表

②クールマイユ―ル

性別:牡馬
生年月日:2023年2月24日
毛色:鹿毛
馬主:ノースヒルズ
生産牧場:ノースヒルズ
取引市場:
兄弟(姉妹):
馬名の由来:イタリアの町名。西欧最高峰であるモンブラン南東麓にあるリゾート地

 前述したように、サガルマータの馬主である前田幸治氏は、ノースヒルズの代表を務めている。そのノースヒルズ所有で、福永厩舎に入厩予定なのがクールマイユール。父はサガルマータと同じく、新種牡馬コントレイル。そして母のステラスターは、アイルランドで芝7Fの重賞を勝利した馬である。

 ステラスターは現役引退後、2021年にアイルランドのディセンバーセールにて、38万ギニー(約8000万円)でノースヒルズに落札され、日本でコントレイルと種付けの運びとなった。コントレイルが2021年のジャパンCを最後に現役を引退したタイミングを鑑みると、最初からコントレイルとの配合を考えてセールに参加していたと考えて間違いないだろう。

 その証拠に、クールマイユールのひとつ下となる弟、サガルマータの2024もコントレイル産駒である。ノースヒルズ肝入りの配合ということで、期待度はかなり高い。この馬の適性に関しては、両親ともに現役時代は芝で走っていた馬。肌馬しだいでダートでも、と話したコントレイル産駒ではあるが、この馬は母の適性からも芝で間違いなさそう。

 同じコントレイル産駒でも、母がスタミナタイプであったサガルマータと比べて、こちらの母ステラスターはスピード色豊かなタイプ。距離適性はマイル〜中距離あたりと予想。この馬も早期特例登録馬となっており、母ステラスターが2歳重賞を勝利していることからも、仕上がりは早そう。

 この馬もクラブ馬ではないため情報を手に入れるのは大変だが、個人的には早期デビュー可能と見ており、その点ではPOG向きなのではないかと考えている。

 サガルマータの名前の由来がエベレストなら、こちらは、西欧最高峰モンブランのイタリア側にあるリゾート地が名前の由来。ともにオーナーがノースヒルズ系で同じ福永厩舎所属という2頭のコントレイル産駒が、初年度から大暴れしても不思議ではない。

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