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Kizuna
第80回東京優駿を制したキズナの口取り式

1位 キズナ(42億5,179万円)


■2024年の重賞勝利産駒
アリスヴェリテ(マーメイドS)
エリキング(京都2歳S)
クイーンズウォーク(ローズS、クイーンC)
コンクシェル(中山牝馬S)
サンライズジパング(みやこS)
シックスペンス(毎日王冠、スプリングS)
ジャスティンミラノ(皐月賞、共同通信杯)
ジューンテイク(京都新聞杯)
ハギノアレグリアス(シリウスS)
パラレルヴィジョン(ダービー卿CT)
ブラウンラチェット(アルテミスS)
マジックサンズ(札幌2歳S)

 2024年のリーディングサイアーが決定し、キズナが初めて1位を獲得した。2021年から3年連続で4位にランクインしていたが、2024年はジャスティンミラノの皐月賞制覇を含む重賞15勝を挙げ、自身初のリーディングサイアーに輝いた。また、祖父サンデーサイレンス、父ディープインパクトに続き、史上初めて父仔3代でリーディングサイアーとなる偉業を達成した。2024年のキズナ産駒は189勝を記録し、2歳から7歳までの各世代が芝・ダート問わず大車輪の活躍を見せた。

 3歳クラシック戦線では、ジャスティンミラノが皐月賞を制し、産駒初のクラシック勝利を達成。2歳世代では、マジックサンズが札幌2歳S、エリキングが京都2歳Sを制し、牝馬のブラウンラチェットもアルテミスSを勝利するなど、2025年のクラシック戦線への期待が高まる結果となった。

 また、3歳戦では皐月賞馬ジャスティンミラノに加え、スプリングSを勝ったシックスペンス、京都新聞杯を制したジューンテイク、クイーンCとローズSを勝利したクイーンズウォークなど、牡馬・牝馬ともにクラシック路線で活躍。ダートではサンライズジパングが交流重賞・不来方賞に加え、古馬との対戦となったみやこSも制し、芝・ダートの両方で存在感を示した。

 古馬勢も活躍し、3歳時から期待されていたパラレルヴィジョンがダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初勝利を挙げるなど、成長力の高さを証明。さらに、7歳のハギノアレグリアスがシリウスSを連覇するなど、2歳から7歳までの幅広い世代で重賞勝利を達成した。

 2024年は、芝・ダート、2歳からベテランまで多彩な活躍馬を輩出したキズナ産駒が、総額42億5179万円を獲得し、堂々のリーディングサイアーに輝いた。

【了】

(文●目白明

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