グランアレグリアやクロノジェネシスなど! 2025年デビュー予定の“名牝の初仔”5選
text by 小早川涼風
現役時代に大活躍を遂げた名牝の仔には、『母を超える走りが見られるか』『あの名馬の仔が走る』と、注目が集まる。それは血が織りなすドラマで、競馬の面白さのひとつでもある。今回は、2025年にデビューを控える名牝たちの初仔から、5頭を取り上げて紹介していく。
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①グランアレグリアの2023
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プロフィール
性別 | 牡馬 | |
生年月日 | 2023年1月24日 | |
毛色 | 栗毛 | |
馬主 | サンデーレーシング | |
調教師 | 木村哲也【美浦】 | |
生産牧場 | ノーザンファーム | |
取引市場 | ||
母の戦績 | 桜花賞(GI)、安田記念(GI)、スプリンターズS(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)、マイルCS(GI)など | |
馬名の由来 |
現役時代はG1・6勝に加え、JRA賞を3歳時から3年連続で受賞。短距離からマイル路線で輝かしい戦績を挙げた名牝・グランアレグリアの初仔が、いよいよ今年デビューの時を迎える。
初仔は父・母と全く毛色の違う尾花栗毛の牡馬だが、その分、どこか気品を感じるオーラを漂わせているようにも見える。
彼を所有するサンデーレーシングが設定した募集総額はなんと2億円(一口あたり500万円)。同クラブで今年募集された2歳馬の中では最高額で、サンデーレーシングの歴代募集馬の中でも2位にランクインする金額となる。
また、募集カタログのコメントを引用すると「放牧地では豊富な運動量を誇り、ギアを一段階挙げた時の切れ味は別格です。また、両親が持っていた走りに対しての前向きさもしっかり遺伝しているので、勝負所まで我慢を聞かせて一気に解放したいところです」と記載されている。
母であるグランアレグリアは現役時代、G1・3勝目を挙げたスプリンターズSで、4角では後方2番手の位置から、直線だけで前を行く14頭すべてを撫で切った。あの爆発的な瞬発力がもし息子に受け継がれているのなら、今度は母が叶わなかった中距離G1の舞台で、全てを差し切る豪脚を見てみたいと思う。