HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » キングカメハメハ産駒獲得賞金ランキングトップテン。重賞馬50頭以上の猛者揃いで最も賞金を稼いだのは?

キングカメハメハ産駒獲得賞金ランキングトップテン。重賞馬50頭以上の猛者揃いで最も賞金を稼いだのは?

text by 目白明

日本競馬史上初めて、NHKマイルCと日本ダービーの変則二冠を達成したキングカメハメハ。圧倒的な強さを誇りながらも、屈腱炎のため通算8戦7勝の成績で引退となった。しかし、彼は種牡馬としても数々の名馬を輩出した。今回は、そんなキングカメハメハ産駒の中から、獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介する。

Let'sGoDonki
2015年桜花賞を制した時のレッツゴードンキ

10位 レッツゴードンキ(4億8,267万円)

 二冠馬ドゥラメンテと同じく、キングカメハメハ産駒の第7世代として生まれたレッツゴードンキは、牝馬ながら7歳まで第一線で活躍したタフな競走馬であった。

 デビュー当初から抜群のスプリント力を発揮し、2歳時には重賞勝ちこそなかったものの、すべてのレースで馬券圏内に好走した。

 3歳始動戦、桜花賞に繋がるチューリップ賞では、スタートから行きたがる悪い癖が発動し、逃げる展開に。最後の直線で失速し、3着に敗れたが、桜花賞の優先出走権を獲得した。

 迎えた桜花賞。この年の牝馬クラシック戦線は混戦模様で、重賞を複数勝利していたのはココロノアイ1頭のみ。その中で前走、牡馬相手のきさらぎ賞を快勝した、ルージュバックが単勝1.6倍の人気を集めた。

 レースがスタートすると、レッツゴードンキは果敢に先頭へ。しかし、これに追随する馬はおらず、前半800mは50.0秒という超スローペースに。余力を残したまま直線に入ると、最後は後続を4馬身突き放す圧勝。逃げ切り勝ちは桜花賞では実に30年ぶりの快挙であり、賞金約1.1億円を手にした。

 その後、牝馬三冠路線を終えたレッツゴードンキは、短距離路線で長く活躍した。勝利は5歳時の京都牝馬Sのみだったが、高松宮記念やスプリンターズSで連続2着に入るなど、牡馬相手にも存在感を示した。また、ダートのJBCレディスクラシックでも2着に入るオールラウンドな活躍を見せた。

 7歳の引退までに36戦3勝、総獲得賞金は4億8267万円に達した。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10