ディープインパクト産駒獲得賞金トップテン。11年連続リーディングサイアーを獲得。SSの正統後継者
産駒の通算GⅠ勝利72勝。歴代1位の成績を誇るディープインパクトは、種牡馬としても競馬界を席巻し続けた。そんな産駒の中で最も多くの賞金を稼いだのはどの馬なのか?今回は、ディープ産駒の獲得賞金ランキングトップ10を振り返り、その輝かしい産駒たちの実績を紐解いていく。
10位 ミッキーアイル(5億2,948万円)
性別:牡馬
戦績:20戦8勝 [8-4-1-7]
主な勝ち鞍:NHKマイルカップ、マイルチャンピオンシップ
2011年に生まれたミッキーアイルは、マイルGⅠ2勝を挙げたディープインパクト産駒屈指の名マイラーである。
デビュー2戦目のマイル戦では、名牝ウオッカが保持していた日本レコードを更新するタイムで初勝利を挙げ、抜群のスピードを披露した。
年が明けると、NHKマイルカップを大目標に定め、初戦のシンザン記念、続くアーリントンカップとマイル重賞を連勝。2か月の休養を挟んで迎えたNHKマイルカップでは、スタートを決めてハナに立ち、そのまま先頭を譲らず逃げ切り勝ち。5連勝でGⅠ初制覇を果たし、賞金約9500万円を獲得した。
続く古馬初対戦の安田記念では大敗を喫したが、秋のスワンステークスで勝利し、古馬とも戦えるスピードを証明した。
しかし、4歳になると重賞では好走するものの、GⅠでは勝ちきれない日々が続いた。試行錯誤の中で迎えた5歳の阪急杯では、好スタートから先頭を奪うと最後まで逃げ切り、3歳時のスワンステークス以来1年4か月ぶりの勝利を挙げた。
この勝利で波に乗ったミッキーアイルは、その後の高松宮記念とスプリンターズステークスで連続2着に入り、約8000万円を獲得。復活への確かな手ごたえを掴み、迎えたマイルチャンピオンシップに挑んだ。
ここでも逃げの戦法を貫き、果敢に先頭を立ったミッキーアイルは、直線で後続の追い上げを振り切り、3歳時のNHKマイルカップ以来、2年半ぶりとなるGⅠ2勝目を挙げ、約1億円を獲得した。
短距離中心のキャリアながら、総獲得賞金は5億円を突破。ミッキーアイルは名実ともにマイル戦線を代表する競走馬としてその名を刻んだ。