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【1/5-6新馬戦】ドウデュースの半弟エンダードラゴンは2着!ノクターンら6頭がデビューV

text by 中西友馬
Philip Barows
エンダードラゴンを下してデビュー戦を勝利で飾ったフィリップバローズ

 今週の中央競馬は2025年のオープニング開催。中山・中京の2会場で行われ、新馬戦は6鞍行われた。

 5日(土)の中山芝2000mでは、テルツェットを半姉に持つノクターンがデビュー戦を勝利した。また、6日(日)の京都ダート1400mでは、ドウデュースの半弟エンダードラゴンがデビュー戦を迎えている。エンダードラゴンの新馬戦を含めて全レースをダイジェストで紹介する。

1/5(日)

【中山】
3R ダ1800m
馬名:タマモトリノ(牡)
父:ルヴァンスレーヴ
母:タマモリド
母父:ワイルドラッシュ
騎手:大野拓弥
厩舎:辻哲英(美浦)
馬主:タマモ
生産:小泉牧場
勝ち時計:1.56.9(良)
発馬は五分も、行き脚がついてスッと2番手を確保。前半1000mの通過が65秒9というスローペースだったため、向正面で中団後方にいた2頭が前に出る展開。一度3番手に下がるが、直線ではその2頭の間を突いて伸びると、最後は2着馬との一騎打ち。この争いを制して新馬勝ちを果たした。出入りのある展開で砂を被っても嫌がることはなく、3着以下を大きく引き離した。昇級してもペース変化に慣れれば通用可能だろう。

【中山】
6R 芝2000m
馬名:ノクターン(牝)
父:キタサンブラック
母:ラッドルチェンド
母父:デインヒルダンサー
騎手:横山武史
厩舎:木村哲也(美浦)
馬主:シルクレーシング
生産:ノーザンファーム
勝ち時計:2.01.9(良)
五分のスタートから好位のインを確保。前半1000mの通過は61秒6と、新馬戦にしては比較的ペースが流れる。4角では外へと持ち出して先行集団の外に並びかけると、坂を上がってから一気に抜け出して勝利。クイーンS連覇など、重賞3勝を挙げたテルツェットを半姉に持つ良血らしく、フットワークが大きく跳びが綺麗なタイプ。広いコースでさらにパフォーマンスを上げそうだ。

【中京】
4R ダ1800m
馬名:ソルナシエンテ(牡)
父:ニューイヤーズデイ
母:ギーニョ
母父:サンデーサイレンス
騎手:高杉吏麒
厩舎:藤岡健一(栗東)
馬主:キャロットファーム
生産:ノーザンファーム
勝ち時計:1.55.0(良)
好スタートから鞍上が押してポジションを取りに行くが、行き脚はひと息で好位のインコースに収まる。前半1000mの通過は63秒7と平均ペースで進み、馬群は縦長。
直線入り口では、先頭から5馬身以上離れた4番手だったが、残り200mからエンジンが点火。前の3頭をまとめて交わし去り、逆に後続に3馬身の差をつけてみせた。
スタート直後や直線入り口の動きを見ても、大型馬らしくスッと反応できるタイプではなさそう。ただ、スピードに乗ってからの迫力はなかなかのものがあり、ダート中長距離での活躍が期待できる。

5R 芝2000m
馬名:ジーティーアダマン(牡)
父:ルーラーシップ
母:カウニスクッカ
母父:マンハッタンカフェ
騎手:松山弘平
厩舎:上村洋行(栗東)
馬主:田畑利彦
生産:オリオンファーム
勝ち時計:2.01.7(良)
好ダッシュを決めてスッと前へつけ、3頭雁行状態の最内という形でハナを切る。そこから1頭が脱落する形で2頭並走へと変わり、前半1000mの通過は61秒2。前半競ったぶん新馬戦にしては流れ、馬群は縦長となる。そのまま直線へと入り、直線でも前を行った2頭による叩き合い。その争いを内から抜け出すと、最後は2馬身の差をつけて勝利。500キロを超える大型馬で、まだ緩さの残る造りに見えた。一度使った上積みは大きそうだ。

1/6(月)

【中山】
5R 芝1600m
馬名:ストレイトトーカー(牡)
父:ファインニードル
母:トークショウ
母父:ディクタット
騎手:大野拓弥
厩舎:岩戸孝樹(美浦)
馬主:ゴドルフィン
生産:ダーレー・ジャパン・ファーム
勝ち時計:1.35.5(良)
スタートは特に速くなかったが、二の脚の速さで先頭へと並びかけ、内から主張してきた馬をぴったりとマークする形で2番手につける。前半の800mを48秒4と淀みのないペースで通過すると、直線入り口では早くも先頭へと立つ。直線に入ると外から2着馬が追い上げてきたが、ゴール前の坂でもうひと伸びを見せて振り切った。レースセンスの良さは見せたが、勝ち時計は平凡。上のクラスで戦うには、もう少し力をつける必要がありそうだ。

【中京】
4R ダ1400m
馬名:フィリップバローズ(牡)
父:ロジャーバローズ
母:ザフラッツ
母父:ジャイアンツコーズウェイ
騎手:松山弘平
厩舎:森一誠(美浦)
馬主:猪熊広次
生産:飛野牧場
勝ち時計:1.26.2(良)
大外枠から一番速いスタートを切る。芝とダートの切れ目辺りで先頭へと立つと、前半の600m通過35秒2のペースを刻む。直線に入っても手ごたえは十分。大外から2着馬が迫ってくるも、2馬身半の着差以上に余裕のある勝利であった。
今回はスムーズに先行できたため、揉まれた時にどうなるかという不安はあるが、勝ちっぷりからは昇級しても十分通用の器だ。
2馬身半差の2着は、注目を集めたドウデュースの半弟エンダードラゴン。兄の新馬戦より20キロ重い514キロでのデビューで、脚元を考慮してダートでの初戦。それでも、出遅れから大外を追い込んでの2着は、全く悲観する内容ではなかった。ダートでもすぐに勝ち上がれるとは思うが、まずは怪我なく進めることが最優先。順調に成長していけば、ゆくゆくは芝でのレースも見ることができるだろう。

【了】

(文●中西友馬

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