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【今週のゴルシ産駒】異色ダート馬マンマリアーレがOP入り目指す! 重賞馬メイショウタバルは有馬記念へ

text by TOM
Goldship
宝塚記念を制したときのゴールドシップ

 今週の中央競馬には、「ゴルシ」の愛称で知られ、現役時代にG1を6勝した名馬ゴールドシップの産駒が、合計9頭出走する予定だ。破天荒な性格でファンを魅了したゴルシの血を受け継ぐ仔たちが、どんな走りを見せるのか注目したい。

 15日(日)の中山10R・北総ステークス(3歳以上3勝クラス、ダート1800m)には、マンマリアーレ(牝4、美浦・高木登厩舎)が出走する。

 芝レースでの活躍が目立つゴールドシップ産駒の中で、異色の存在として注目されるマンマリアーレ。22年8月に新潟の芝1800mでデビューし、2着に好走した。その後も芝のレースで3戦続けて掲示板を確保し、安定した戦歴を残すも、年が明けた昨年1月、ダート戦に出走し快勝した。

 クラスが上がり、再び芝のレースが選択され、2戦続けて1勝クラスの特別戦に出走(5、4着)した後、オークス出走を目指してフローラS(G2)に挑戦。しかし、重賞の壁は厚く8着に敗れると、同年8月の復帰戦からは完全にダート路線に舵を切った。

 そこからは、前走の市川S(3歳以上3勝クラス、中山、ダート1800m)で勝ち馬から0秒4差の4着に入るなど、11戦して【2、3、3、3】と堅実な成績を収めている。同条件となる昇級2戦目の今回、久々を叩かれた上積みと、持ち前の競馬センスで、さらなる前進が期待される。

 先週のゴールドシップ産駒は、8日(日)の京都9R・オリオンS(3歳以上3勝クラス、芝2200m)に、オークス馬ユーバーレーベンの全弟で、同クラス3、2、2着と惜しい競馬が続いているマイネルエンペラー(牡4、栗東・清水久詞厩舎)が2番人気で出走した。

 世界的レジェンドジョッキーのランフランコ・デットーリを背に、互角のスタートを決めると、やや促されて最初のコーナーでは逃げ馬の直後の2番手でレースを進める。スローペースのなか、逃げた馬が向こう正面から最終コーナーにかけてややペースを上げて差を広げにかかるも、鞍上のデットーリは手綱をがっちり抑えたまま動かず、2番手の好位置を確保しつつ脚を溜めた。

 直線に入り、馬場の真ん中を通って先頭に立つも、大外から2着馬が強襲を受ける。鋭く迫られたマイネルエンペラーは、デットーリに外へと誘導され馬体を併せると、持ち前の勝負根性を発揮してもうひと伸び。結局最後まで先頭を譲らず、クビ差で勝利をもぎ取った。

 また、来週日曜日に行われるグランプリ有馬記念には、重賞2勝を挙げている3歳馬、メイショウタバルが出走を予定している。父ゴールドシップが3歳で制したタイトルを、子であるメイショウタバルも受け継ぐことができるのか、多くの注目が集まっている。

【了】

(文●TOM)

2024年12月14日(土)

競馬場 レース名 馬名 性齢 騎手 着順
中京5R 2歳未勝利 マイネルビスマルク 牡2 丸山元気 6着
中京5R 2歳未勝利 レネガード 牡2 石神深道 10着
中京8R ヤングJSFR中京第1戦 スコプルス 牝4 河原田菜々 15着
京都8R 3歳以上1勝クラス ペネトレイトゴー セ4 吉村誠之助 3着
京都10R 出町特別(2勝クラス) ウインメイフラワー 牝5 岩田望来 7着

2024年12月15日(日)

競馬場 レース名 馬名 性齢 騎手 着順
中山7R 2歳未勝利 グランツローゼ 牝2 津村明秀 13着
中山7R 2歳未勝利 シュトレームング 牝2 柴田大知 14着
中山9R 香取特別(2勝クラス) ネイチャーシップ 牡6 長浜鴻緒 6着
中山10R 北総S(3歳上3勝クラス) マンマリアーレ 牡3 荻野極 2着

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