【今週の藤田晋】凱旋門賞帰りのシンエンペラーがジャパンCに出走
今週の競馬では、人気アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』などで知られるサイバーエージェントグループの藤田晋社長が所有する競走馬が、7頭出走する予定となっている。
注目は、24日(日)の東京12R・ジャパンカップ(G1、芝2400m)に出走するシンエンペラー(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)。春は皐月賞、日本ダービーに出走し、ともに僅差の5、3着に健闘した。
すると、陣営は血統背景(全兄は2020年凱旋門賞馬Sottsass)などから秋の目標を凱旋門賞制覇に設定した。
欧州遠征を敢行すると、9月にアイルランドのレパーズタウンで行われた愛チャンピオンS(G1、芝2000m)に出走し、名だたる欧州の強豪クラスを相手に3着に食い込み互角の勝負に持ち込んだ。
続く10月の凱旋門賞では、日本馬の悲願達成への期待を一身に集めたものの、本来の力を発揮することなく12着に敗れてしまった。
インターネットTV『ABEMA』放送内のレース後インタビューで藤田氏は「残念でしたけど。仕方ないですね」と悔しさをにじませたが、「素晴らしい雰囲気で、僕としてはいい経験になったし、また来たいなと思います」と早くもリベンジを誓っていた。
そして、立て直しを図って帰国初戦にジャパンCを選んだ。まずは地元・日本で行われる国内外の猛者たちを蹴散らして“世界制覇”への第一歩を踏み出したい。
今週はほかにも、23日(土)京都2歳S(G3、芝2000m)に新馬戦、野路菊Sを連勝中のキズナ産駒エリキング、東京11Rキャピタルステークスに、このレースの連覇がかかるドーブネ(牡5、武幸四郎厩舎)がスタンバイしている。
24日のジャパンカップ当日には、ベゴニア賞(2歳1勝クラス、芝1600m)に、サウジアラビアRCで4着に入った実績をもつシンフォーエバー(牡3、栗東・森秀行厩舎)が出走するなど、有力馬が多く顔をそろえている。
先週の藤田氏の所有馬は、16日(土)東京5R・新馬戦(牝馬限定、芝1600m)でムーンアイドル(父エピファネイア・牝2、美浦・高柳瑞樹厩舎)が松山弘平騎手を背にデビューし、手応え良く3番手追走から前を追ったものの、直線伸びあぐねて6着だった。
【了】
(文●TOM)
2024年11月23日(土)
競馬場 | レース名 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|
京都5R | メイクデビュー京都(2歳新馬) | スニーカースキル | 牝2 | C.デムーロ | |
京都9R | 栂尾特別(3歳上2勝クラス) | ティルドーン | 牡4 | 武豊 | |
京都11R | 京都2歳S(2歳オープン) | エリキング | 牡2 | 川田将雅 | |
東京11R | キャピタルステークス(3歳上オープン) | ドーブネ | 牡5 | 菱田裕二 |
2024年11月23日(土)
競馬場 | レース名 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|
東京7R | 3歳上1勝クラス | リプレゼント | 牡4 | 菅原明良 | |
東京8R | ベゴニア賞(2歳1勝クラス) | シンフォーエバー | 牡2 | 戸崎圭太 | |
東京12R | ジャパンカップ(3歳上オープン) | シンエンペラー | 牡3 | 坂井瑠星 |
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