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【エリザベス女王杯】“牝馬のミキオ”ならぬ“牝馬のルメール”は本当か?

天皇賞(秋)では、ルメール様が騎乗したレーベンスティールは3番人気で8着に終わった。やはりG1の一線級のメンバーが相手となると少し馬の能力が足りなかったのかもしれない。とまぁレーベンスティール敗戦の真相はまだわからないが、秋は瞬く間にG1がやってくる。今週10日に行われるエリザベス女王杯で、ルメール様が騎乗するのは1番人気想定のレガレイラとなっている。天皇賞のときとは違い、エリザベス女王杯のメンバーではレガレイラが能力的に抜けているという見方が強い。しかし、秋初戦のローズSで出遅れて差し損ねているように取捨選択が難しい馬でもある。ということで今週も『ルメール自信あります専門家』の中毒じゃない象さん(@chudokuzzz)に原稿を依頼した。

Christophe Lemair
Getty Images

ルメール神と牝馬の相性

一昔前、「牝馬のミキオ」というキャッチフレーズがあった。

G1であげた6勝が全て牝馬だった松永幹夫騎手のキャッチフレーズである。松永さんが端正なルックスをしていたこともあり、牝馬にモテるからではないか?なんてことをメディアが言っていたのを見て、若かった私はなんて馬鹿な言説なんだろうと鼻で笑っていた。

松永さんが牝馬で成績が良かったのはきっとたまたまに違いなく、ましてや端正なルックスをしているかどうかなんて、馬にとっては何の関係もない。

仮に私が馬を背に乗せ、鞭を打たれながら走るとしてみよう。

その際に、馬が端正な顔立ちをしているからと頑張るだろうか?まずそんなことはあり得ない。鞭を打たれてる時点でぶち切れ案件だし、そもそもどの馬の顔が端正かも分からない。生物として種を超えたものに対して、端正だから頑張ろうなんて思えるのは、一部の選ばれし変態だけだろう。

そういうわけで、私は根拠のない「牝馬の●●」なんてものを馬鹿にしてきたわけであるが、今回わたしは「牝馬のルメール」をお題にコラムを書きたい。

なぜならルメール様は端正な顔立ちをしてらっしゃるからか、牝馬との相性が良いからである。

まずはこちらを見ていただこう。

■牝馬でのG1勝利数ランキング

騎手 勝利数
ルメール 28勝
武豊 22勝
池添謙一 13勝
福永祐一 11勝
川田将雅 10勝
安藤勝己 10勝
岩田康誠 9勝
蛯名正義 9勝
河内洋 9勝
戸崎圭太 8勝

ルメール様は歴代騎手の中でも圧倒的に牝馬でG1を勝っている。

ちなみにルメール様はこれまでG1を53勝。

つまりその内の52.8%を牝馬が占めているわけで、これはちょっとした事件である。(ちなみに牝馬G1勝利数ランキング2位の武豊さんはG1を82勝しているが、牝馬率は26.8%とルメール様の半分程度である)

もうこれを見るだけで、ルメール様が牝馬で優れた成績を残されていることが分かるだろう。

ここ最近も「牝馬のルメール」の勢いはとどまることを知らず、牝馬限定戦のG1では、8戦連続で馬券圏内という偉業を更新中である。

レース名 馬名 着順
ヴィクトリアM(23) スターズオンアース 3着
オークス(23) ハーパー 2着
秋華賞(23) ハーパー 3着
エリザベス女王杯(23) ブレイディヴェーグ 1着
阪神JF(23) ステレンボッシュ 2着
ヴィクトリアM(24) フィアスプライド 2着
オークス(24) チェルヴィニア 1着
秋華賞(24) チェルヴィニア 1着
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