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【今週のゴールドシップ産駒】白毛のアイドル候補ゴージャス ファンタジーSに挑戦!

text by TOM
Gold Ship
Getty Images

 今週の中央競馬には、「ゴルシ」の愛称で知られ、現役時代にG1を6勝した名馬ゴールドシップの産駒が、計19頭出走する予定だ。破天荒な性格でファンを魅了したゴルシの血を受け継ぐ仔たちが、どんな走りを見せるのか注目したい。

 最大の注目馬は、9月に芝1600mのメイクデビュー中京を快勝した白毛のアイドルホース候補ゴージャス(牝2、栗東・四位洋文厩舎)である。2日(土)に行われる京都11R・ファンタジーステークス(G3、芝1400m)に挑戦し、重賞制覇を狙う。

 初戦では上手な立ち回りから直線で豪快に抜け出して初勝利を飾った。そんなゴージャスの母は、白毛の米国産馬サトノジャスミンで、ソダシなど国内で有名ないわゆる「白毛一族」との繋がりはない。しかし、新たな白毛馬のスターが誕生となるかに注目が集まっている。

 3日(日)の東京11R・アルゼンチン共和国杯(G2、芝2500m)にはオープン入り2戦目のマイネルメモリー(牡4、栗東・宮徹厩舎)と、京都大賞典3着のメイショウブレゲ(牡5、栗東・本田優厩舎)の2頭が参戦する。

 特にマイネルメモリーは、初勝利まで6戦を要したが、堅実な末脚で安定した戦歴を残し、7月にデビュー21戦目のテレQ杯(3歳以上3勝クラス、芝2000m)を制してオープン入りした。9月のケフェウスステークス5着以来となる今回は、ハンデが55kgと手ごろなだけに好走が期待される。

 同日の福島7R・3歳上1勝クラス(芝2600m)では、障害G1ホースのマイネルグロン(牡6、美浦・青木孝文厩舎)が、実に3年1か月ぶりとなる平地レースに出走する。

 昨年暮れの中山大障害(J・G1、障害4100m)で10馬身の大差をつけて圧勝したマイネルグロンが、連覇を狙って復帰戦を迎える。障害入り後は、前々走の阪神スプリングJ(J・G2、障害3900m)まで5連勝を含む12戦6勝の成績を残している。

 単勝オッズ1.1倍という断トツの人気に推された4月の中山グランドジャンプ(J・G1、障害4250m)ではまさかの6着に敗れた。レース後に右前深屈腱炎が判明し、休養後の今回は、それ以来の実戦となる。

 先週のゴールドシップ産駒は、10月27日(日)京都10R・古都ステークス(3歳以上3勝クラス、芝3000m)に、ゴールデンスナップ(牝4、栗東・田中克典厩舎)が浜中俊騎手とのコンビで出走した。ゴール前で外から力強く伸びたものの、半馬身及ばず2着に敗れ、人気に応えることができずオープン入りは次走以降に持ち越しとなった。

 同日の新潟9R・湯沢特別(3歳以上1勝クラス、芝2000m)には、重賞初挑戦となった前走のセントライト記念で最低人気ながら8着に入ったパンジャ(牡3、美浦・金成貴史厩舎)が出走した。単勝2番人気の支持を受けた中、道中は最後方をゆったりと追走し、直線で馬群を縫うように末脚を伸ばすも、0秒7差の7着だった。

 “マイネル軍団”でおなじみの「ビッグレッドファーム」で繋養されているゴールドシップは、10月27日開催終了時点で、獲得賞金11億4125万円で、JRA年間リーディングサイアーランキング14位につけている。

 ユーバーレーベンが21年のオークスを勝ち、マイネルグロンは23年の中山大障害を制した。今年の3歳勢では、重賞2勝馬のメイショウタバルや牝馬のコガネノソラがスイートピーSとクイーンSを勝つなど毎年クラシック戦線を賑わす活躍馬を輩出している。

 特に牡馬は、長距離戦での活躍が目立ち、母の父ロージズインメイの配合は、ニックスともいわれており、コンスタントに勝ち馬が誕生している。牡馬の大物登場が待たれるが、今年も125頭に種付けを行った人気種牡馬「ゴルシ」の産駒たちから目が離せない。

【了】

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