GⅡスワンステークスのデータ分析【過去の結果 -1980年以降 】
スワンステークスは、京都競馬場の芝1400mで行われる3歳以上の牡馬・牝馬によるGⅡ競走である。マイルチャンピオンシップの前哨戦として位置づけられ、1着馬には同競走への優先出走権が与えられる。スプリント路線とマイル路線の実力馬が集結する舞台であり、高いスピード能力と適応力が試されるハイレベルな一戦となる。
■過去10年間のデータ(2015年から2024年)
◯1番人気の成績
勝率:20%
連対率:40%
複勝率:50%
1番人気の馬は、勝率20%、連対率40%と信頼度はそれほど高いとは言えない。複勝率が50%ということから、1番人気でも半分は馬券に絡んでいないことが分かる。2022~2024年は3年連続で1番人気が馬券外となっている。2022年ホウオウアマゾン10着単勝オッズ4.5倍、2023年アヴェラーレ7着単勝オッズ3.9倍、2024年クランフォード13着単勝オッズ4.1倍。
◯三連単の配当傾向
平均値:265,130円
中央値:90,845円
最高値:836,070円(2024年 1着ダノンマッキンリー)
最低値:8,560円(2019年 1着ダイアトニック)
三連単の平均配当は265,130円と高く、全体的に荒れやすいレースといえる。2015〜2019年は10万円以上の高配当が一度のみで、それ以外は堅い決着が続いた。
一方で、2020年以降は波乱傾向が顕著で、平均配当は489,480円に跳ね上がり、特に2022〜2024年は3年連続で40万円超えの高配当となっている。また、過去10年のうち7頭が10番人気以下で馬券に絡むなど、人気薄の激走も見られる。スプリント路線組とマイル路線組が対決する構図が、混戦を招く要因と考えられる。
◯走破タイム傾向(※重馬場を除く)
平均タイム:1分20秒9
最速:1分19秒8(2022年 1着ダイアトニック)
最遅:1分21秒5(2018年 1着ロードクエスト)
良〜稍重馬場に限ると、1分20秒台前半〜後半が標準ゾーンである。ただし、2025年から施行時期が2週間早まったことにより、馬場状態の影響で時計が速くなる可能性がある。特に良馬場での開催となった場合、例年より速い流れへの対応力が求められるだろう。