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【新潟記念2026】G1馬は過去20年で0勝…今年こそジンクスは破られるのか?

2025年新潟記念を制した時のシランケド
2025年新潟記念を制した時のシランケド

今週末、新潟競馬場でサマー2000シリーズ最終戦となる「新潟記念」が行われる。

近年はスーパーG3と呼ばれるほど、好メンバーが揃う一戦だが、今年は例年以上に豪華なメンバーがそろった。登録11頭のうち、アーバンシック、ステレンボッシュ、チェルヴィニア、ドゥレッツァ、ロデオドライブの5頭がG1馬。実に半数近くをG1ウイナーが占める。

今週のヨソクヒロバでは、「新潟記念を勝つのはG1馬か非G1馬?」という問題が出題されている。

普通に考えれば、実績で勝るG1馬を選びたくなるところ。しかし、過去20年の新潟記念を振り返ると、意外な傾向が浮かび上がってきた。

■過去20年、G1馬の勝利は一度もなし

まずは2006~2025年の新潟記念の勝ち馬を確認しよう。

年 勝ち馬 新潟記念勝利時点でG1勝利
2006 トップガンジョー なし
2007 ユメノシルシ なし
2008 アルコセニョーラ なし
2009 ホッコーパドゥシャ なし
2010 ナリタクリスタル なし
2011 ナリタクリスタル なし
2012 トランスワープ なし
2013 コスモネモシン なし
2014 マーティンボロ なし
2015 パッションダンス なし
2016 アデイインザライフ なし
2017 タツゴウゲキ なし
2018 ブラストワンピース なし
2019 ユーキャンスマイル なし
2020 ブラヴァス なし
2021 マイネルファンロン なし
2022 カラテ なし
2023 ノッキングポイント なし
2024 シンリョクカ なし
2025 シランケド なし

結果は一目瞭然。過去20年の勝ち馬20頭のうち、新潟記念を迎えた時点ですでにG1を勝っていた馬は1頭もいない。

つまり、過去20年は「G1馬0勝、非G1馬20勝」。今回のヨソクヒロバの2択だけを過去データで考えるなら、圧倒的に「非G1馬」が優勢となる。

■「後のG1馬」は新潟記念で好走

少し趣旨からずれるが、新潟記念を走った時点ではG1未勝利でも、その後G1タイトルを手にした馬はいる。

代表的なのが2018年のブラストワンピースだ。同馬は新潟記念を制した時点ではG1未勝利だったが、その約4か月後に有馬記念を勝利。新潟記念を足掛かりに、一気にG1馬へと上り詰めた。

また、2008年2着のマイネルキッツは翌2009年の天皇賞(春)を勝利。さらに2025年2着のエネルジコも、その後に菊花賞を制している。

つまり、新潟記念は「すでに完成されたG1馬が勝つレース」というより、これからG1級へ飛躍していく馬が結果を残してきたレースとも見ることができる。

今年の非G1馬にも、このパターンに当てはまる馬がいるかもしれない。

■今年は過去20年とはメンバー構成が違う

過去20年の「G1馬0勝」はインパクトのあるデータだが、そのまま今年に当てはめる際には注意が必要だ。

最大の理由は、新潟記念が2025年からハンデ戦ではなくグレード別定戦へ変更されたことにある。つまり、G1馬の参戦自体が少なかったのだ。

ハンデ戦だった時代は、実績のある馬ほど重い斤量を課されるため、G1馬にとって参戦のハードルとなり得る条件だった。一方、別定戦となった現在は、以前よりも実績馬が参戦しやすい条件になったといえる。

実際、今年は登録11頭のうち5頭がG1馬だ。

過去20年の大部分とは、そもそもメンバー構成が異なる。今年こそ「過去20年でG1馬が勝っていない」という記録が破られても不思議ではない。

ここからは、G1馬と非G1馬に分けて有力候補を取り上げ、それぞれ解説していく。

■2026年新潟記念の登録馬

馬名 馬齢 主な戦績
アーバンシック 牡5 2024年 菊花賞(GⅠ)1着
サヴォーナ 牡6 2024年 日経新春杯(GⅡ)2着
ジュンブロッサム 牡7 2024年 富士ステークス(GⅡ)1着
ステレンボッシュ 牝5 2024年 桜花賞(GⅠ)1着
ゾロアストロ 牡3 2026年 きさらぎ賞(GⅢ)1着
ダノンシーマ 牡4 2026年 目黒記念(GⅡ)3着
チェルヴィニア 牝5 2024年 オークス(GⅠ)1着
ドゥレッツァ 牡6 2023年 菊花賞(GⅠ)1着
バレエマスター 牡7 2026年 新潟大賞典(GⅢ)2着
ボーンディスウェイ 牡7 2025年 中山金杯(GⅢ)3着
ロデオドライブ 牡3 2026年 NHKマイルカップ(GⅠ)1着

■G1馬①ロデオドライブ 最も怖いのは今年のG1馬

2026年NHKマイルCを制したロデオドライブ
2026年NHKマイルCを制したロデオドライブ

G1馬5頭の中で、特に注目したいのがロデオドライブだ。

今年のNHKマイルカップを制した3歳馬で、後方から上がり33秒3の末脚を繰り出し、アスクイキゴミとの追い比べをハナ差で制した。

今回のポイントは、初の芝2000mと初の古馬との対戦だ。

これまで4戦すべてがマイル戦で、新潟記念では一気に400m距離が延びる。今後の可能性を広げるための選択ではあるが、2000mへの適性は未知数だ。

一方、新潟外回りは直線が長く、東京マイルで強烈な末脚を発揮したロデオドライブにとって、コース形態そのものは魅力的だろう。

古馬との力関係も未知数ではあるが、NHKマイルカップで見せたパフォーマンスを考えれば、ここでも上位争いに加わる可能性は十分にある。

■G1馬②チェルヴィニア 2000mへの距離延長は歓迎

2024年オークスを制した時のチェルヴィニア
2024年オークスを制した時のチェルヴィニア

2024年のオークスと秋華賞を制した牝馬二冠馬チェルヴィニアも怖い存在だ。

近走はマイルや1800mを中心に使われているが、2400mのオークス、2000mの秋華賞を勝っていることを考えれば、中距離への条件替わりはプラスに働く可能性がある。

たしかに近走成績だけを見れば、全盛期ほどの勢いは感じにくい。ただ、G1を制した2000mへの距離延長をきっかけに、一変しても不思議ではない。

今年のG1馬の中では、条件替わりによる変化を期待しやすい一頭だろう。

■G1馬③ステレンボッシュ マイルからの距離延長で反撃

2024年桜花賞を制した時のステレンボッシュ
2024年桜花賞を制した時のステレンボッシュ

2024年桜花賞馬ステレンボッシュも、前走からの条件変化がポイントになる。

前走の安田記念では5番人気に支持されたものの10着。ただし、マイル路線の国内頂上決戦だったことを考えれば、この一戦だけで評価を大きく落とす必要はないだろう。

そして今回は、2000mへの距離延長となる。

桜花賞馬ではあるものの、2400mのオークスでも2着に入っており、距離延長そのものに大きな不安はない。前走10着という着順だけを見て評価を落とすのは危険だろう。

■非G1馬①ダノンシーマ 

2026年白富士Sを制した時のダノンシーマ
2026年白富士Sを制した時のダノンシーマ

では、過去20年で20勝を挙げてきた「非G1馬」側はどうか。

最も注目したいのがダノンシーマだ。

キャリア10戦で一度も3着以内を外しておらず、オープン入り後も白富士ステークス1着、阪神大賞典3着、目黒記念3着と安定した成績を残している。

まだ重賞タイトルこそないものの、すでに重賞でも上位争いできる力は示している。

今後、G1戦線への参戦を見据えるのであれば、ここでも結果を残しておきたいところだ。

今年の非G1馬を代表する存在として、警戒が必要な一頭だろう。

■非G1馬②ゾロアストロ 

2025年7月27日未勝利戦を制したゾロアストロ
2025年7月27日未勝利戦を制したゾロアストロ

3歳馬では、ゾロアストロの挑戦にも注目したい。

今年のきさらぎ賞を制し、続く皐月賞では11着。日本ダービーは鼻出血のため無念の回避となり、今回は仕切り直しの一戦となる。

昨年の東京スポーツ杯2歳ステークスでは、今年の日本ダービーで2着に入ったパントルナイーフに及ばなかったものの2着。デビュー時から、現3歳世代の中でも期待されてきた一頭だ。

新潟記念における3歳馬という点では、昨年のエネルジコや2023年のノッキングポイント、2018年のブラストワンピースといった好走馬のイメージと被る。

今回は強力な古馬との対戦となるが、世代上位の評価を受けてきた馬だけに、改めてその実力を示せるか注目したい。

■まとめ

ここまで見てきたように、過去20年の結果は、極端なまでにはっきりしている。

過去の結果だけを見るなら、ヨソクヒロバの2択では「非G1馬」を選びたくなる。

新潟記念はこれまで、「実績が完成したG1馬」よりも「これからG1級へ飛躍する馬」が結果を残してきたレースだった。

その意味では、今年もダノンシーマやゾロアストロといった非G1馬には大きな魅力がある。

ただし、今年は事情が違う。新潟記念は昨年からグレード別定戦へ変更され、今年は登録11頭のうち5頭がG1馬。

 ロデオドライブは今年のNHKマイルカップを制した3歳馬で、チェルヴィニアとステレンボッシュは距離延長がプラスに働く可能性がある。

 さらに、アーバンシックとドゥレッツァも近走は不振ながら、決して侮れない存在だ。

過去20年の歴史を信じて「非G1馬」を取るべきか。それとも、別定戦となり豪華メンバーが集まった今年こそ、20年間続いたジンクスが破られると考えて「G1馬」を選ぶべきなのか。

今年の新潟記念は、秋のG1戦線を目指す馬たちにとって、新たな有力ステップレースへと変わる「パラダイムシフト」の一戦になるかもしれない。

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「新潟記念を勝つのはG1馬か非G1馬か?」

新潟記念を勝つのはG1馬か非G1馬か?
データ提供:ヨソクヒロバ

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【文:競馬チャンネル編集部】

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【了】