GⅡ アイルランドトロフィーのデータ分析【過去の結果 -1980年以降 】
1953年に「東京牝馬特別」として創設され、1992年に「府中牝馬ステークス」と改称。2025年からは「アイルランドトロフィー」として新たに施行される。優勝馬にはエリザベス女王杯への優先出走権が与えられ、前哨戦として多くの活躍馬を輩出してきた。牝馬トップ戦線の馬が集う重要な一戦である。
■過去10年間のデータ(2015年から2024年)
◯1番人気の成績
勝率:20%
連対率:50%
複勝率:70%
1番人気の馬は、勝率20%、連対率50%とそれなりに安定した成績を残している。ただし、牝馬の有力馬が集うことから人気は割れやすい。過去10年間で唯一単勝オッズ1倍代となったのは、2022年のソダシ(1.9倍、2着)のみである。
◯三連単の配当傾向
平均値:79,725円
中央値:67,210円
最高値:189,020円(2020年 サラキア)
最低値:4,290円(2018年 ディアドラ)
三連単の最高配当は18万9,020円で、人気が割れやすい中では特別高い水準とは言えない。
この最高配当が記録された2020年は8頭立てで、サラキア(7番人気)→シャドウディーヴァ(6番人気)→サムシングジャスト(8番人気)という下位人気3頭による決着となった。勝利したサラキアはその後、エリザベス女王杯と有馬記念で連続2着となる、大健闘だった。
◯走破タイム傾向(※良馬場のみ)
平均タイム:1分45秒4
最速タイム:1分44秒5(2022年 イズジョーノキセキ)
最遅タイム:1分46秒6(2016年 クイーンズリング)
良馬場での平均タイムは1分45秒4で、前週の毎日王冠と比べるとやや遅い。それでも速い決着になる傾向があり、高い実力が求められる。開催時期は雨が多く、過去10年間で良馬場だったのは6回にとどまっている。
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