武豊「色んな意味で難しい時期」が表面化!?不運の連鎖…“悪質騎乗”には元後輩ジョッキーから苦言も

「色んな意味で難しい時期です」と、自身の公式サイトで胸中を明かした武豊騎手。雪による開催順延や騎乗馬の回避など、思うようにいかない状況が続くなか、その翌週にも不運の連鎖は止まらなかった。先週末のレースでは斜行については、元後輩騎手から苦言を呈される一幕もあり、波紋が広がっている。レジェンドは、いま試練の時を迎えている。[1/2ページ]
試練の時を迎えたレジェンド・武豊騎手
今月12日、武豊騎手は自身の公式サイトで「色んな意味で難しい時期です」と題した日記を更新。雪の影響で2日遅れの開催となった前週日曜の東京と京都競馬を振り返った。
武騎手によると、代替開催日まで「ジョッキーはそのまま競馬場の調整ルームに残るか、一旦自宅に帰るかの選択が可能」だったという。また、「フル稼働で開催に努力されていた方々の姿を見ていたら、不自由だったなどとは言えません」と、雪の中で必死に尽力する関係者に労いの言葉を送ることも忘れなかった。
同日の日記には、武騎手が楽しみにしていたという「世界騎手リーグ」の今年の開催が見送られたことにも言及。選出されていたC.ルメール騎手とともに「二人揃って肩を落としてガックリしました」と残念がった。
そんななかで迎えた先週末、武騎手は土曜に東京、日曜は京都で騎乗。6鞍を確保した土曜は準メインの10R・銀蹄Sを5番人気ストレングスで勝利すると、5鞍に騎乗した翌日は1R・3歳未勝利をガウラディスコで制し、2日間で着実に2勝を積み重ねた。
土日合わせて1番人気での騎乗が一度もなかったことを考えれば、上々の結果といえるだろう。しかし、その陰で歯車が狂った場面が目立つ2日間だったことも確かだ。
マルガに騎乗したクイーンC
まず取り上げたいのが、銀蹄Sの直後に行われた土曜の東京メイン・クイーンCだ。武騎手がコンビを組んだのは、昨夏のデビュー戦から手綱を取り続けている白毛のマルガだった。
姉にソダシとママコチャというG1ウイナー2頭がいる良血牝馬は、昨夏の函館でレコード勝ちを収めた際、武騎手に「素質を感じます」と言わしめた。
ところが、その後は2戦連続で1番人気を裏切り、4戦目のクイーンCは5番人気。単勝オッズも13.3倍と、2連敗を喫した内容からも明らかに評価を下げていた。
迎えたクイーンCは2枠3番から好スタートを決めたマルガと武騎手。序盤は無理をせず中団やや後方に控える競馬を選択した。武騎手は「折り合いはついていましたし、道中の雰囲気は良かったです」とレース後に振り返ったが、最後の直線で末脚は不発。7着に敗れ、桜花賞への出走には黄信号がともった。
この敗戦を受けて武騎手は翌日の京都記念でそのリベンジを果たしたかったはずだ。ところが、騎乗予定だったホールネスが熱発を発症し、回避を発表。武騎手が過去5勝を挙げている得意の京都記念には参戦することさえ叶わなかった。
14日・東京12レースでの斜行
そんな武騎手が先週末の2日間で最も悔いたのが、土曜の最終レースでの出来事だったかもしれない。武騎手が12Rの4歳以上・1勝クラス(芝1600m)で、コンビを組んだのは4歳牝馬のトレヴィ。2走前に初コンビを組み、逃げ切り勝ちに導いたこの馬といい形で一日を締めくくりたかったはずだ。
しかし、発走直後にアクシデントが待っていた。ゲートが開き、武騎手は手綱を押して先行策を取る構えを見せたが、ここで物議を醸す出来事が発生する。
同レースの裁決レポートによると、「発走後まもなく、14番トレヴィが内側に斜行したため、7番アルレッキーノ、6番メランジェ、5番チョングク、2番ソニックラインおよび4番キューティリップの進路が狭くなりました」と、武騎手は5頭に及ぶ被害馬を誘発したとして、過怠金10万円が課されることになった。
確かに裁決パトロールを見ても、発走後は徐々に内に切れ込んでいた武騎手とトレヴィだったが、100mほど進んだところでやや強引に内に入り込もうとしてC.ルメール騎手騎乗のアルレッキーノが急ブレーキをかける形になってしまっていた。
この影響で後続の数頭も巻き込まれ、キューティリップに至っては鞍上の横山武史騎手が大きくバランスを崩し、後方に位置を下げざるを得ない状態に……。
最後は武騎手とトレヴィは5着に食い込む健闘を見せたが、上位人気に推されたアルレッキーノとキューティリップの2頭は2桁着順に惨敗。結果的に武騎手が、3連単32万超えの高配当を演出する形になったともいえるだろう。
そんな武騎手の騎乗に物申した人物がいる。それが元JRA騎手の藤田伸二氏だ。


