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「調教師」ってどんな仕事?馬主との調整、騎手起用――加藤和宏師が語る難しさとやりがい

加藤和宏調教師
加藤和宏調教師

競馬への理解を一段と深める一冊、『サラブレッド大辞典』(株式会社カンゼン刊)が好評発売中だ。今回は本書の内容から、「調教師インタビュー」の章を一部公開。JRA調教師・加藤和宏師が、調教師という仕事の難しさとやりがいについて紹介する。

■書誌情報

書名:サラブレッド大辞典
編著:ウマフリ
定価:2,420円(本体2,200円+税)
判型:A5判
ページ数:224P
ISBNコード:978-4862557858
発売日:2025年12月19日

調教師の仕事内容
調教師の仕事内容

調教師という仕事の難しさとやりがい

 調教師試験に合格し、2005年に晴れて厩舎を開業した加藤和師。騎手時代と立場も変わったが、同時に時代も変わった。

「特に大きな変化は、馬主さんとの関係性。師匠(二本柳調教師)の時代は、所属騎手だけでなく馬主さんに対しても、調教師が『絶対的な存在』でした。でも、今は馬主さんの了承を得ないといけない時代。そのあたりの調整面が、なかなか難しいですね」

 馬主との関係性には、難しさ以外の感情も存在する。加藤和師は「信頼して預けてくれた馬主さんに喜んでもらえることが、一番の励みになりますね」と語る。

 そして「馬主に喜んでもらう」というのは、必ずしもレースで結果を残すことだけとは限らない。

「もちろん結果も大事です。ただ、馬主の方々の要望は多岐に渡ります。たくさん応援しに行きたいから(馬の体調を優先しつつ)なるべくレース数を使ってほしい馬主さんもいれば、万全を期して長めに間隔をあけて使ってほしい馬主さんもいます」

 そうした各馬主の要望を汲み取り、スケジュールを組み立てていくという加藤和師。同時に、騎手の起用についても、馬主とのコミュニケーションは必須だ。

「丁寧なヒアリングは欠かせませんね。『ぜひ、あの騎手に乗ってほしい!』という馬主さんもいれば、『若手が育つ機会を……』という馬主さんもいます。決して安くない愛馬を預けてもらっているので、なるべく馬主さんの要望に応えられるようにするのは調教師として大切な仕事です。
ただ、理解があって任せてくれる馬主さんであれば、なるべく3キロ減の若手騎手や、これから頑張ってほしい騎手に依頼するようにしています」

 騎手に関しては、加藤和師が騎手出身ということもあり、若手にチャンスを与えたいという思いは自然と浮かぶ。加藤和師は、「馬と一緒に自分も成長できる点が、この仕事のやりがいだと感じます」と語るが、同時に多くの若手の成長も支えているようだ。

 弟子である水沼元輝騎手との関係性からも、その姿勢を感じる人は多い。

※さらに詳しい内容は【『サラブレッド大辞典』】をご購入ください。

【了】

■書誌情報

書名:サラブレッド大辞典
編著:ウマフリ
定価:2,420円(本体2,200円+税)
判型:A5判
ページ数:224P
ISBNコード:978-4862557858
発売日:2025年12月19日

〇書籍は下記アマゾンリンクより予約・購入いただけます。
『サラブレッド大辞典』