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【シンザン記念・敗戦の本質】1番人気モノポリオはなぜ敗れた?気になる3頭を10点満点で採点

text by 中西友馬
2026年シンザン記念を制した時のサンダーストラック
2026年シンザン記念を制した時のサンダーストラック

1月12日(月)に行われたシンザン記念では、9番人気のサンダーストラックが優勝を飾った。一方で、上位人気を背負いながら敗れた馬もおり、その走りをどのように評価するべきなのか。そこで今回は、レース後に注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の三つの観点から、それぞれを点数化しながら検証していく。[1/2ページ]
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注目馬3頭の採点

サンダーストラック

着順:1着(9番人気)
パフォーマンス:10
舞台適性:9
今後の伸びしろ:7

 好枠を生かして好位のインコースを確保すると、直線でも内にこだわって距離ロスは最低限。前を行くルートサーティーンも内から交わすと、1頭ぶんだけ外に持ち出して逃げたファニーバニーを交わし、後続の追い上げも凌いでみせた。

 追い切りの動きも明らかに良化していた上に、やはり父の産駒らしく、中距離戦よりはマイルが合っていた印象。その2つが噛み合ったことももちろん大きな勝因だが、今回はなんと言ってもハマーハンセン騎手の好騎乗に触れないわけにはいかない。

 来日初週の2日間では未勝利に終わったわけだが、3日間開催の土曜に今回の来日初勝利を挙げると、重賞まで奪取。驚くべきは、初週の騎乗10鞍では平均単勝人気順が4.5だったのに対して、この3日間開催での騎乗15鞍の平均単勝人気順が9.27であること。

 平均すると9番人気の馬に騎乗しており、勝利した2鞍も8番人気と9番人気。15鞍のうち11鞍で人気以上の着順に持ってきており、決して乗り馬に恵まれているわけではない中で、高い修正能力を発揮した。

 サンダーストラックに関しては、前走の2000m戦が案外だったことからも、マイル路線を歩むことが濃厚。この馬自身ももちろん前走からの成長を見せており、さらに上の舞台でも活躍が期待できる。

バルセシート

着順:4着(2番人気)
パフォーマンス:9
舞台適性:10
今後の伸びしろ:10

 ゲートでの駐立が悪く、前走に続いての出遅れ。4角では後方2番手に置かれ、前走同様に大敗かとも思われたが、前にいたアルトラムスとともに大外を伸びて4着まで追い上げた。かなりの距離ロスがありながら、上がり最速の34秒0をマーク。上位3頭には及ばなかったが、距離短縮でレース内容は格段に良化した。

 ただ強い内容だったとはいえ、2戦続けての出遅れに加え、道中もフワフワしてレースに集中できていないような印象。総じて幼さが残るレース内容であり、現時点ではマイル戦であってもなかなか信用できないと言ったところ。

 兄姉の重賞馬2頭では、ハーツクライ産駒のグラティアスに近いタイプだと感じていたが、より短距離志向の強いレシステンシアに近い部分も見えてきている。

 いずれにせよ能力の高さは示した一戦ではあるため、さらに上の舞台で活躍するためには、現時点では気性の成長待ち。課題が多いぶん今後の伸びしろは一番とも言えるが、完成するのは古馬となってからかもしれない。

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