あらゆる要素が影響?有馬記念・馬券売上の下降率ランキング【第2位】社会情勢の影響か…?売上500億円超でも減少幅は最大級

年末の風物詩として広く知られ、競馬ファンはもちろん、競馬に馴染みのない人まで多く参戦する一大イベント・有馬記念。
毎年ドラマの生まれる冬のグランプリだが、果たして馬券売上はどのような推移を辿ってきたのだろうか。
今回は2000年以降の有馬記念で、売上の上昇率・下降率が大きかった3年ずつを取り上げ紹介する。今回は下降率第2位。
【下降率 第2位】2001年
前年比 -12.3%(511億7410万9300円)
世紀末が終わり、21世紀最初の有馬記念として施行された2001年。この年は前年無敗の王者、テイエムオペラオーがこれを最後に引退すると公言しており、有終の美を飾れるか、という点で注目が集まった一戦だった。
だが同馬は天皇賞(春)を最後にG1では連敗が続いていたうえ、天皇賞(秋)ではアグネスデジタルに、ジャパンカップではジャングルポケットに先着を許していた。
両馬は有馬記念にはエントリーしていなかったため、リベンジの機会はなし。前年の絶対王者感は薄れてきていた。
それに加え、宝塚記念でついにテイエムオペラオーを下したライバルのメイショウドトウもジャパンカップでは5着に敗れており、2頭に昨年ほどの安定感はなかった。
だが、通常であれば逆に妙味のあるレースとして、馬券の売り上げは増えそうに思える。
しかし、この年は社会的にかなり不安定な1年だった。9月にアメリカで同時多発テロが発生したほか、日本でも凶悪な事件が発生。
さらにはデフレが進行し失業率も加速するなど、この時代を生きる人々にとっては「競馬どころではない」という心情だったのかもしれない。
有馬記念だけでなく、ジャパンカップや天皇賞(秋)といった大レースの売上が軒並み落ち込んでいたことも、その情勢を裏付けるかのようだ。
そして、そんな世相を表すかのように、この年の有馬記念は「マンハッタン」カフェ-「アメリカン」ボスと、アメリカに由来する名前を持つ2頭で決着。
馬連の配当は4万8650円となり、大波乱の有馬記念となった。一方で、売り上げは前年に続き大きく下落し、前年比マイナス12.3%となった。
【了】
【著者プロフィール:小早川涼風】
祖父、父の影響で幼い頃から競馬に触れ、社会人後ライターに。地方、中央を問わない競馬漬けの日々を送る。初めて好きになった馬はサイレンススズカ。思い出の馬はファストフォース。
【関連記事】
・あらゆる要素が影響?有馬記念・馬券売上の上昇率&下降率ランキング【全紹介】
・あらゆる要素が影響?有馬記念・馬券売上の上昇率ランキング【第1位】
・あらゆる要素が影響?有馬記念・馬券売上の下降率ランキング【第1位】


