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春に別れを告げる名伯楽たち……2026年に引退するJRA調教師7人の功績を振り返る

text by 中西友馬
国枝栄調教師
国枝栄調教師

春は新たな出会いの季節であると同時に、別れの季節でもある。競馬界のカレンダーでは、3月から新たな騎手や調教師がデビューするため、勇退する騎手や調教師は2月末に退くことになる。
そこで今回は、2026年に引退する調教師に焦点を当てる。今年は美浦5人、栗東2人の計7人。それぞれの活躍をひとりずつ振り返っていく。[1/7ページ]

※文中のさまざまな記録は、2025年末時点での数字を掲載。

①国枝栄

生年月日:1955年4月14日
出身:岐阜県
免許取得年:1989年
所属:美浦
代表馬:アーモンドアイ、アパパネ、ブラックホーク

 1人目は、国枝栄調教師。海外G1・1勝を含む、G1・23勝を挙げているトップトレーナー。JRA通算1119勝を挙げており、歴代の調教師勝利数で第10位にランクインしている。

 通算1000勝以上を挙げているのは現役では国枝調教師のみであり、まさに日本の競馬界を代表する名伯楽である。

 そんな国枝調教師であるため活躍馬は多数存在するが、代表馬を1頭選ぶとなると、やはりアーモンドアイとなるだろうか。

 国枝調教師の管理馬としては、アパパネ以来2度目の牝馬3冠を達成。その後も数々のG1を勝利し、国内外のG1を9勝という歴代最多G1勝利記録を保持。歴代獲得賞金ランキングでも、第4位にランクインしている名牝である。

 アパパネやアーモンドアイが代表するように、国枝調教師の活躍馬には牝馬が多いのも特徴的。特に近年はアカイトリノムスメやサークルオブライフ、ステレンボッシュなど、G1勝利は牝馬に集中している。

 意外なことに、牡馬によるG1勝利は2014年のダノンプラチナ以来遠ざかっており、期待がかかるのはシックスペンス。フェブラリーステークスは、10年以上ぶりとなる牡馬によるG1勝利と、国枝調教師初のダートG1勝利がかかる大一番となりそうだ。

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