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【東大流・GⅠ二者択一|ホープフルS】アンドゥーリルvsショウナンガルフ 買うべき馬はどっち?

text by 鈴木ユウヤ
東大流二者択一ホープフルステークス
東大流二者択一ホープフルステークス

東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に「買うべき馬」はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回はホープフルS(GⅠ・中山芝2000m)が対象。アイビーSの勝ち馬アンドゥーリルと札幌2歳S勝ち馬ショウナンガルフの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。[1/3ページ]

◆真に「買うべき馬」はどっち?

【能力評価】

 アンドゥーリルはここまで3戦2勝。新馬戦はマイルで1000m通過63.0秒という超スローペースに泣いたが、自身も上がり32.8秒をマークして2着。2戦目は中京芝1600mで5馬身差勝ち。2歳レコードに0.1秒差と迫る1:33.2で、ラストも11.5-11.5と減速していなかった。「次世代スター」の連載では「GⅠ級」の★6評価をつけた。

 続くアイビーSは逃げ馬から離れた2番手を追走。直線は危なげなく抜け出し、勝ち時計1:46.8、自身の上がりは33.6秒をマークした。

 東京芝1800mの2歳戦を「1:46.9以下」かつ「上がり33.6秒以下」で勝った馬を列挙すると、コントレイル、イクイノックス、マスカレードボール、クロワデュノール、アンドゥーリル、パントルナイーフの6頭となる。今秋の東京芝は総じて時計が出すぎていた面もあるが、素直に受け取ればGⅠ級と評していい数字だった。

 対するショウナンガルフは2戦2勝と底を見せていないが、こちらは能力の裏付けが乏しい。新馬戦の7馬身差Vは道悪の6頭立てで、2着馬はその後ダートで勝ち上がったが、ほかに勝ち上がりはまだ出ていない。

 札幌2歳Sは勝ち時計が1:50.6。過去10年の同重賞で2番目に遅く、道悪の23年(セットアップ)や24年(マジックサンズ)にも見劣るタイムだった。当時0.3秒差3着だったスマートプリエールがアイビーSでアンドゥーリルに0.5秒差4着と負けており、これをモノサシにしても、能力的にはアンドゥーリルが上と判断できる。

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