強さと人気の証!単勝支持率がケタ違いのG1(2)有馬記念にも挑戦!障害競走の絶対王者

競馬において単勝オッズが1倍台というのは、ファンからの絶対的な信頼感の象徴ともいえる。そんなオッズをG1の舞台で示した馬は多数いるが、その中でもケタ違いな単勝支持率を集めた馬となると相当な名馬揃いである。
今回は、G1レースで1.1倍の支持を集め、単勝支持率が非常に高かった馬を5頭に絞り紹介していく。今回は2頭目。
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②オジュウチョウサン
2019年中山グランドジャンプ 70.7%
J・G1を9回勝利し、障害界の一時代を築いた名馬オジュウチョウサン。彼が最も多くの人から支持を集めたレースは、4度目の中山グランドジャンプ挑戦の時であった。
前年の中山グランドジャンプを制した後は平地に挑戦し、有馬記念にも出走したオジュウチョウサン。このまま平地の重賞戦線に顔を出し続けるかとも思われたが、春は障害に専念することが発表された。
そして、障害レース復帰初戦の阪神スプリングジャンプを1.1倍、単勝支持率74.0%の圧倒的1番人気に応えて快勝。こうなると次走の中山グランドジャンプでも敵なしと目されるのは明白で、当日はレース史上トップ(当時)となる70.7%もの支持を集めての出走となった。
ここにはオジュウチョウサンの不在中に中山大障害を制したニホンピロバロンも参戦していたが、前年春に3秒8もの差がついていたことから、やはり1強という評価は変わらなかった。
そしてレースは、じっくり先行して逃げたミヤジタイガを見て行くと、2周目の坂路の上りで進出。横で激しく手が動いているライバルたちを尻目に持ったままスピードを上げていき、追われたのは最終障害を飛越したあと。2着につけた2と1/2馬身という着差以上に強さを感じる走りで、史上初の中山グランドジャンプ4連覇を達成した。
オジュウチョウサンはこの後、障害馬では初めてヒーロー列伝のポスターに名を連ねることとなる。そのキャッチコピーは『超えて行く、王者。』平地未勝利から障害で王者に輝き、晩年は平地と障害の二刀流もこなして立ちはだかる壁を乗り越えていった彼にまさに相応しい文言である。
【了】
【著者プロフィール:小早川涼風】
祖父、父の影響で幼い頃から競馬に触れ、社会人後ライターに。地方、中央を問わない競馬漬けの日々を送る。初めて好きになった馬はサイレンススズカ。思い出の馬はファストフォース。
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