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【産駒成績が素晴らしい繁殖牝馬5選】母として偉大な活躍を残した名馬たちを紹介!

text by 中西友馬
2005年優駿牝馬を制した時のシーザリオ
2005年優駿牝馬を制した時のシーザリオ

一世代で100頭以上の産駒を送り出すこともある種牡馬に対し、繁殖牝馬が1年に残せる1頭のみである。そのため、繁殖牝馬が競走馬の質に与える影響は大きく、優秀な母の産駒はセールで高値が付くことも多い。
そこで今回は、複数のGⅠ馬や重賞馬を送り出してきた繁殖牝馬の中から、特に優秀な母5頭を取り上げ紹介していく。[1/5ページ]

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①シーザリオ

 最初に紹介するのは、このテーマで触れないわけにはいかないシーザリオ。

 現役時代は、3戦3勝で迎えた桜花賞こそラインクラフトにアタマ差で惜敗したが、ラインクラフト不在のオークスを勝利。さらにはアメリカンオークスへと挑戦して、史上初となる日米オークス制覇を達成した。

 その後はさらなる活躍が期待されたが、繋靭帯炎を発症。治療後に再発も確認されたことで、わずか6戦のキャリアで引退を余儀なくされてしまった。

 しかし、繁殖牝馬となってからも現役時代に勝るとも劣らない活躍を見せ、第3仔のエピファネイア(父シンボリクリスエス)は、菊花賞とジャパンカップを制覇してG1を2勝。その3年後に誕生したリオンディーズ(父キングカメハメハ)は朝日杯FSを制し、またさらにその3年後に誕生したサートゥルナーリア(父ロードカナロア)は、ホープフルSと皐月賞を制してG1・2勝を挙げた。

 自身もG1馬でありながら、繁殖牝馬としても3年おきに3頭のG1馬を輩出。さらにすごいのが、3頭ともに父が違うという点。どの父の良さも引き出しながら自身の能力を産駒に引き継ぐという、まさに理想的な繁殖牝馬であった。

 前出した3頭のG1馬は全て、現役引退後に種牡馬入り。エピファネイアとリオンディーズはともにG1馬を輩出し、サートゥルナーリアは昨年の新種牡馬リーディングに輝いた。シーザリオの名は、今後も多くの競走馬の血統表に刻まれていくことになるだろう。

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