【阪神カップ 前走レビュー】有力馬を10段階評価!気になるスプリンターズS組の評価は?

今週の12月27日(土)に開催される阪神カップ。G1の常連組が集まる大注目の一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬なのだろうか。[1/3ページ]
——————————
有力馬の前走評価①
■ジューンブレア
開催日:2025年9月28日
レース:中山・スプリンターズステークス(芝1200m)
着順:2着
評価:10
外めの枠からでもダッシュ良く先手を奪うと、前半3F33秒7-後半3F33秒2という後傾ラップを刻む。スプリントG1でこのペースで行けばそう簡単に止まることはなく、最後は2番手追走ウインカーネリアンとの一騎打ち。アタマ差敗れて2着となったものの、初のG1挑戦で結果を残した。
楽なペースだったことにフォーカスされがちだが、勝ち時計は中山のスプリンターズステークスでは歴代2位の好時計。凡戦のひと言で片付けるのはあまりに早計で、1400mは鍵となるが、前走の内容は十分に評価できるもの。
■ナムラクレア
開催日:2025年9月28日
レース:中山・スプリンターズステークス(芝1200m)
着順:3着
評価:9
やはりテンのダッシュ力の差で後方寄りのポジションとなってしまったが、最後は猛然と脚を伸ばして3着を確保。先行勢に有利な後傾ラップの中でも、上がり3F最速32秒7の脚を見せ、まだまだ末脚には衰えのないところを見せた。
前年とまったく違うペースや展開であったにも関わらず、ほとんど同じ時計で走破している点には感服。ただ、2着だったジューンブレアとは0秒3の差があり、ペースや展開でジューンブレアに利があったということを加味しても、若干下の評価と取った。



