【有馬記念 前走レビュー】有力馬を10段階評価!前走で抜群の内容だったのは天皇賞(秋)組の…
text by 中西友馬

今週の12月28日(日)に開催される有馬記念。中央競馬を締めくくる冬のグランプリだ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬なのだろうか。[1/3ページ]
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有力馬の前走評価①
■ジャスティンパレス
開催日:2025年11月30日
レース:東京・ジャパンカップ(芝2400m)
着順:5着
評価:9
天皇賞(秋)とは違って速めの流れとなったことで、後方集団からの競馬。1番枠ながら直線は馬群の一番外へと持ち出して、3着のダノンデサイルとは0秒1差の5着まで追い上げた。
目の前にいたカランダガンには突き離されたが、今年の上位2頭が強すぎただけ。外々を回って長い距離を走ったことを考えれば、ダノンデサイルとの比較ではほとんど差のないレース内容。昨年も秋G1・3戦全てで掲示板を確保しており、脚質の自在性がある点も強み。
■ダノンデサイル
開催日:2025年11月30日
レース:東京・ジャパンカップ(芝2400m)
着順:3着
評価:9
レコード決着の3着となるとかなり高い評価となりそうではあるが、2着のマスカレードボールとは4角でほぼ同じ位置どりながら2馬身半の差をつけられた。上位2頭が抜けて強い内容であり、先行して4着に粘ったクロワデュノールと比較してどうかという順位づけ。
それでも、直線で進路を切り替える場面や狭くなる場面もあったことは確かで、海外遠征帰りというのも同情できる。例年のレベルならジャパンカップ勝ち馬の称号を得られたであろう3着であり、上位2頭の出走していないここなら上位の内容と言える。



