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GⅠ有馬記念のデータ分析【レースレコード・過去の結果 – 1980年以降 】

2019年有馬記念を制した時のリスグラシュー
2019年有馬記念を制した時のリスグラシュー

日本競馬を代表するレースである有馬記念。同レースは1956年の創設当初から「ファン投票によって出走馬選定が行われるレース」として施行され、競馬ファンの根強い支持を得てきた。中山競馬場芝2500mで行われる同レースは、これまで数多のドラマを生み出し、競馬ファンのみならず日本国民の年末の風物詩となっている。本記事では、過去10年間の傾向を分析するとともに、歴代優勝馬の一覧を振り返る。[1/2ページ]

過去10年の傾向(2015〜2024年)

◯1番人気の成績

勝率:50.0%
連対率:60.0%
複勝率:60.0%

 過去10年の有馬記念における1番人気の成績は、1着が5回あるものの、2着はわずか1回、3着は0回と「ピンかパーか」という傾向が強くなっている。2024年は同年の菊花賞馬アーバンシックが単勝2.8倍の1番人気の支持を受けたものの、6着に敗れている。

◯3連単の配当傾向

平均値:54,375円
中央値:33,725円
最高値:196,520円(2024年 レガレイラ)
最低値:3,940円(2016年 サトノダイヤモンド)

 中山芝2500mという、GⅠの施行条件としては少々トリッキーなコースで行われる都合もあり、過去10年の3連単配当の中央値は約33,725円と、ビッグレースとしては比較的荒れ気味のレースだと言える。

 最も配当が低かったのは2016年で、サトノダイヤモンド、キタサンブラックの2強決着により、3,940円という配当になった。

 一方、最高払戻は2024年の196,520円で、勝ったのは当時3歳のレガレイラ(5番人気)。BCターフからの転戦となった日本ダービー馬シャフリヤールが10番人気ながらハナ差争いを演じ2着に入り、高配当を演出した。

 他にも、直近10年ではゴールドアクターが8番人気ながら制した2015年にも同様に10万円超えの高額払戻を記録するなど、トリッキーなコースゆえに思わぬ荒れ模様となることが少なくない。

◯走破タイム傾向(※重・不良を除く)

平均タイム:2分32秒4
最速タイム:2分30秒5(2019年 リスグラシュー)
最遅タイム:2分35秒0(2020年 クロノジェネシス)

 有馬記念のレースレコード自体は、2004年にゼンノロブロイが記録した2分29秒5となっている。近年相次いでレコード更新が行われる東京芝2400mコース施行の日本ダービーやジャパンカップと異なり、有馬記念では2分29秒台すら長らく記録されていない。

 近年では、2019年に5馬身差をつけて圧勝したリスグラシューを筆頭に、中団・後方に控えて鋭い末脚を見せる馬の活躍が目立つ。

◯有馬記念 馬番別成績(2015〜2024年)

※出走数=各年の頭数に応じた実出走回数。

馬番 出走数 1着 2着 3着 勝率 連対率 複勝率
1 10 0 1 1 0.0% 10.0% 20.0%
2 10 1 0 1 10.0% 10.0% 20.0%
3 10 0 2 0 0.0% 20.0% 20.0%
4 10 0 0 1 0.0% 0.0% 10.0%
5 10 1 1 1 10.0% 20.0% 30.0%
6 10 1 0 0 10.0% 10.0% 10.0%
7 10 1 0 2 10.0% 10.0% 30.0%
8 10 2 0 0 20.0% 20.0% 20.0%
9 10 2 1 0 20.0% 30.0% 30.0%
10 10 1 1 1 10.0% 20.0% 30.0%
11 10 1 0 1 10.0% 10.0% 20.0%
12 10 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
13 10 0 0 1 0.0% 0.0% 10.0%
14 10 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
15 10 0 0 1 0.0% 0.0% 10.0%
16 10 0 2 0 0.0% 20.0% 20.0%
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