【学生馬券王決定戦|朝日杯FS】現在第3位:九州大学競馬サークルの予想!牧場見学を語る…

全国の大学競馬サークルがGⅠレースで予想力を競う「学生馬券王決定戦」!
第9戦の舞台は朝日杯フューチュリティステークスだ。今年も2歳マイル王を目指す超豪華メンバーが揃った。学生馬券王決定戦は早くも残り2戦のみ。果たして、この重要な一戦を的中させるのはどのサークルなのか…。[4/8ページ]
現在第3位:九州大学競馬サークル
■朝日杯フューチュリティステークスの予想
◎リアライズシリウス
◯アドマイヤクワッズ
▲エコロアルバ
△スペルーチェ
△タガノアラリア
△レッドリガーレ
突然だが、皆さんは馬に話し掛けた事はあるだろうか。代表は結構話し掛ける。といっても、競馬場で「調子はどうや?」とか問い掛けてる訳じゃない。いやまぁそれで「めっちゃ良いっすよ」とか「今日はちょっとダルいわ」とか「バナナ食いてぇ」とか返してくれるなら問い掛けるけど。
代表が馬との会話を試みるのは、牧場見学で馬と1対1で接する時だ。牧場見学といっても、様々なパターンがある。好きに見てって言われ自由に動くパターン、牧場の人がずっとついて色々と話を聞かせてくれるパターン、他の見学者とまとまって行動して馬への説明を受けるパターン。そのうち、馬に話し掛けるシチュエーションに該当するのは一番最初のパターンだろうか。
他に見学者やスタッフがいない、もしくは放牧されてるので他の見学者と離れた場所に自分と馬がいる時には1対1となる訳だが、そうなると自由に動けるパターンになる。自由に見ていられるというのは結構良いものだ。どのくらいの時間その馬と対面するかを選べ、写真を撮るのに良さげなアングルを模索できるというのは大きい。
静かな空気の中で草を食む音だけが小さく響き、時には馬がこちらの方へ歩いてきて何かを伝えようとしてくる。そんな時間が大好きだ。この特別な空気感がそうさせるのかもしれないが、近くに馬がいる状況だと、話し掛けてしまう。「7年ぶりだな」とか「あんたに凄く元気をもらったんやで」とか「人参ありますよー」とか。勿論その言葉に返事をしてくれる事はない。それでも、こっちが感情を伝えている事くらいは分かってくれているのではないかと信じている。
ここまで馬とサシで接する時の話をしてきたが、その一方で、牧場の人と話すのも面白いものだ。その馬に関する知らない話をしてくれたり、他にどんな見学者が来るのかとか、その人の牧場スタッフとしての身の上話を聞いたりと、以外と退屈しない。また、そうやって見学者相手に対応してくれる所は、思わぬサプライズがあったりする。
人参を持ってきて「あげていいよ」と渡してくれたり、手櫛で取れた鬣や牧柵に引っ掛かっている尻尾の毛をくれたり、一緒に写真を撮らせてもらえたり、見学者に嬉しい対応があったりする。滅多にないが、放牧地に入らせてもらえた事もある。今は亡きレガシーワールドの見学に伺った時、激しい気性故に現役時代から去勢されたというのに、30歳近い年齢だったからか随分と大人しかった。それが関係しているのか、放牧地に入って人参をあげたり、無口を取って一緒に写真を撮ってもらったりした。あのような経験は競馬ファンとしては嬉しいし、誇りに思う。

これまで何ヶ所の牧場を見学させてもらい、何頭の引退馬と会ったか覚えていないくらいには、日高に行ってる代表。そんな人間の個人的な意見ではある事は留意してほしいが、牧場見学をより楽しむなら、種馬場より功労馬の牧場がオススメだ。種馬場は、まだ大きな金を稼ぐ種牡馬が集まっている上に、有名馬の数に比例して見学者も多い。最近はマナーの悪い人の影響なのか、馬房から見学するとこが殆どだ。
前まで放牧している姿を近くで見られた牧場でも、ここ数年で馬房での展示に変わったのは1つ2つではない。他には、放牧している姿を見られる(なお立ち入れる場所が制限されてめっちゃ遠くからしか見られない)、なんてパターンのビッグレッドファームみたいなのもある。なんといっても馬房にいる場合、全身の写真は撮れないし、顔を出してくれなきゃお目にかかる事すら叶わない。○○に会える‼︎と思って行ったらずっと顔を出さなくてしょんぼりしながら諦めた経験は自分もある。
因みにレックススタッド時代のノヴェリストである。何故に日本馬じゃなくてノヴェリストなんだよ。直近行った所で、一般見学者が放牧地の周辺を自由に動き回れるのはイーストスタッドか、繋養している馬のテイストが他と異なる白馬牧場とヴェルサイユリゾートファームしかない気がする。一応、社台SS、BSS、アロー、レックス、イースト、優駿、ダーレー、BRFと、JBBA以外のメジャーな種馬場には一通り行った事があるが、最後に行ったのが何年前か覚えてない場所もあるので、参考までにしてほしい。因みに白馬牧場とヴェルサイユはとても満足できるので、是非見学期間・時間(白馬は事前連絡も必要)を調べて行ってほしい。
まぁ、そんな訳で種馬場は場合によっては期待外れになる事がある。対して、功労馬を繋養している牧場は、母数の問題もあるのか、放牧している姿を見られるか、馬房だけど牧場の人もいるので話を聞きながら見学できる場所が殆どだ。更には、上述したような思わぬサプライズにも出会えるかもしれない。アポを取って自分(達)だけで牧場の敷地に入るのは少しハードルが高いかもしれないが、こちらが真摯な姿勢でいれば、丁寧に対応してくれる。
慣れてくると、競走馬のふるさと案内所のホームページで検索しても出てこないような馬の見学に辿り着けるかもしれない。今年はそのパターンでロンドンブリッジ&ダイワエルシエーロを見学させてもらった。面白い話も聞けたし、一杯ナデナデできたし、満足だった。機会があればまた行きたい。
ここまで牧場見学に関する話を長々とさせてもらった。いち個人の経験談でしかないが、牧場見学してみたいけど……という人、特に競馬サークルの学生なんかにとって参考になれば幸いである。

さて、この長文は書いてる今、代表はフェリーに乗って関西に向かっている。朝日杯現地予定なのだ。何とかして馬券はプラスにしたい。後は取った指定席が屋外スマートシートな上に先週雨の中ロードバイクを十数km漕いで靴が終わったばかりなので天気が荒れないで欲しい(切実)。
記事の完成が遅れて申し訳ない。ただ今の代表がバカみたいにタスクに追われているので、こればかりは仕方ない。今日(12/19)は7時に起きて、部屋の片付け、その後就活の説明会、終わったら帰省に向けて食材を消費するため昼飯を作り、数日家を離れるのでテレビの録画残量を増やすためにQさまを見ながら昼食、そして大学へ専攻の授業を受けに行き、帰宅後はすぐにフェリー乗り場へ向けて駅へ向かい、目の前で電車を乗り逃したので仕方なく新門司まで車を運転して向かい、着いてからは晩飯を食いながら1週間後なのに未だ会場の決まらない研究室コンパの店探しをやり、終わって今やっと記事を書いている。
因みにここを書いている時点でただいま22:20だが、24:00に出資馬の馬名案応募が期限なのでそれを考える作業も残っている。しかし、書き出してみると何でこんなに多いの……? ってなる。漫画とかにある「てんちょ〜お客さん全然こないじゃないですか〜」とかぼやいてるカフェバイトの女の子に何個か分けてやりたいレベルだ。
さて、こうして長文を書いているのも時間を消費するので、予想はコンパクトに行こう。いや予想に入る前を削れよって意見も尤もです。でもこれが代表の趣味なんです。すいません。本命はリアライズシリウス。頭数が14、そのうち8頭が1勝馬、一方で重賞ウィナーも4頭いるメンバー構成。自分だけだったら恥ずかしいのだが、上位人気の重賞勝ち馬で固く買えばいいんじゃないか……? という空気がサークルにもある気がする。中でも、代表らが本命にしたリアライズシリウスは、スピードに優れていると考えた。8月からの臨戦過程も最近ならエコロヴァルツがいるし、大きな不安要素はない。強いて言うなら手塚厩舎はほぼ外人でしかG1を勝ってない点か。とは言えここは本命に。
対抗はアドマイヤクワッズ。副代表らが本命に推し、本命とほぼ同等の支持を得ているが、鞍上が前からの競馬でしかG1を勝ってない点、デイリー杯が去年のようなレベルの高くないレースだった予感がしている点を踏まえ、この評価に。
単穴には穴ではないがエコロアルバを。先の2頭ほど支持を得た訳ではないが、前走の勝ち方には高い能力を感じさせた。メンバーレベルも低くないと思う。
連下からはまずスペルーチェ。これまでの1勝馬の馬券に絡んだパターンはズバリ”前走1400or1600のレースを上がり最速で勝ち上がり”である。それが毎年どのくらいメンバーに該当馬がいて、どのくらいの確率で来ているのかは分からないが、今回このパターンに当て嵌まるのは2頭しかいなかった。もう一頭のコスモレッドと迷ったがこちらにした。
因みにこの馬は、サークル対抗POGで1年生のメンバーが指名した馬。G1出走一番乗りがずっとドベ争いをしている人の指名馬から出るとは……(なお代表は情けない事に8/11位である)。タガノアラリアは2勝馬で、しかも勝った前走は2着と差をつけた勝利な上に、(比較対象としては不適当かもしれないが)タイムもファンタジーSより速い。それでこの人気なら美味しいと判断した。レッドリガーレはリアライズシリウスの隣に入ったので一緒に来てくれる事に期待。
券種:馬連
方式:流し
買い目:13-3,12 ×4500円、13-6,9,14 ×300円

■選択レース:中山7Rの予想
◎パーシヴァル
先週に続いて代表の出資馬。G1デーの中山2000で3着のデビュー戦は評価したい。前走は勝ったダノンセフィーロを除いて3角から順位が変動せずゴールしたクソみたいなレースなので度外視。その時にメンタル面の課題を鞍上に指摘されたが、今回はリフレッシュして分の上昇に期待したい。
サンスポの相沢調教師のコラムは、タイトルにこの馬の名前が入っているというのに、ファンにはライラックの話ばかり反応されている。確かにあの件は自分としてもどうかと思うが、タイトル的にはこの馬へも反応してほしかった。そんな勝手な悔しさを晴らしてほしい。因みにこの馬は募集額1000万/400口の激安馬なので、既に勝てば募集額は回収できる状態にある。偉いね!
(文●九大競馬サークル代表)
【了】
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