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推しに託すのがお決まり!有馬記念・単勝投票数ランキング【第4位】その数1286万票…!ファンの期待に応えた名馬

text by 中川大河
2021年有馬記念を制したエフフォーリア
2021年有馬記念を制したエフフォーリア

いよいよ2025年のフィナーレ、有馬記念が近づいてきた。今年はファン投票で歴代最多の得票数を獲得したレガレイラが、レースでも1番人気をうかがうことになりそうだ。

普段は競馬をしなくても、有馬記念だけは応援馬券を買うという人も多いのではないだろうか。そんな“ライト層”にオススメなのがやはり単勝馬券。勝てば的中という分かりやすい券種で、今年は1番人気の馬でも2~3倍の払い戻しが期待できるだろう。

そこで今回は、1990年以降の過去35回の有馬記念において、単勝馬券に投じられた票数をランキング化。ファンの思いを託された上位5頭を紹介していきたい。今回は第4位。
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第4位 2021年エフフォーリア

1286万0619票=12億8606万1900円

 2021年の有馬記念は、一貫して2強の構図だった。ファン投票から3歳牡馬のエフフォーリアと5歳牝馬のクロノジェネシスが人気を二分していたのだ。

 ファン投票は2万票余りの差でエフフォーリアが1位に輝き、クロノジェネシスは2位。そして実際のレースでも両者は単勝オッズ2倍台で2強を形成した。

 単勝オッズ2.1倍の1番人気に推されたのは、最終的に1286万余りの票が投じられたエフフォーリアの方だった。

 有馬記念で3歳馬がこれだけ支持されたのは、2005年のディープインパクト以来(1.3倍)。それだけその秋のエフフォーリアは充実ぶりが際立っていた。

 横山武史騎手とのコンビでデビューから4連勝で皐月賞を制したエフフォーリア。続く日本ダービーも圧倒的人気に支持されたが、ゴール寸前で待っていたのは福永祐一騎手とシャフリヤールの強襲だった。

 わずか10センチの差で初黒星を喫したエフフォーリアは菊花賞には向かわず、始動戦に天皇賞・秋をチョイスした。

 同レースでは、前年の三冠馬コントレイルと女傑グランアレグリアと3強を形成したが、文句なしの内容で強豪古馬勢を一蹴していた。

 そして迎えた有馬記念で2番人気のクロノジェネシスに続いたのが、同じ3歳世代のステラヴェローチェとタイトルホルダー。

 エフフォーリアは春のクラシックで、この2頭を寄せ付けておらず、敵はクロノジェネシスだけというのが戦前の評価だった。

 そして迎えたレースでエフフォーリアはちょうど中団を追走。目の前にライバルのクロノジェネシスを見る絶好の位置取りとなった。

 3コーナーで “2強”が馬体を併せて徐々に位置を押し上げていったが、鞍上の手応えが良かったのはエフフォーリアの方。4コーナーまでに先行集団を射程圏に捉えると、最後の直線で粘るディープボンドを3/4馬身振り切ったところがゴールだった。

 皐月賞、天皇賞・秋に続く3つ目のG1タイトルを手中に収めたエフフォーリアは、3歳牡馬としては2011年オルフェーヴル以来となる年度代表馬に選出。

 4歳以降はさらなる活躍を期待されたが、結局、21年の有馬記念が現役最後の勝利となった。

【了】

【著者プロフィール:中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。「日刊SPA!」「SPAIA競馬」などで記事を執筆中。

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