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【ジャパンカップ 前走レビュー】有力馬を10段階評価!世界ランク1位カランダガンの前走内容は…?

text by 中西友馬

今週末の11月30日(日)に開催されるジャパンカップは、国内外の実力馬が集う日本競馬屈指の一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬だろうか。[1/3ページ]

有力馬の前走評価①

2025年キングジョージを制したカランダガン(Photo by Alan Crowhurst/Getty Images)
2025年キングジョージを制したカランダガン(Photo by Alan Crowhurst/Getty Images)

■カランダガン

開催日:2025年10月19日
レース:アスコット・英チャンピオンステークス(芝1990m)
着順:1着
評価:10

 オンブズマンとドラクロワとの3強対決に注目が集まったが、終わってみればカランダガンが快勝。

 いずれも後方に控えた3頭の並びは、ドラクロワ-カランダガン-オンブズマンという順番だったが、一瞬踏み遅れたドラクロワを交わして、直線はカランダガンとオンブズマンの一騎打ち。

 こうなると徹底マークのオンブズマンに分があるかと思われたが、最後はカランダガンが逆に突き放して勝利。前走の内容としては、満点と言って良いレースぶりであった。

 スタミナは豊富で、ジャパンカップの2400mという距離に対する不安はない。ドバイの結果から時計勝負にも対応可能とは見るが、天皇賞(秋)より5秒近く遅い勝ち時計のレースから連勝を飾るようなら、本当の意味での世界最強馬だ。

■クロワデュノール

開催日:2025年10月5日
レース:ロンシャン・凱旋門賞(芝2400m)
着順:14着
評価:5

 大外枠からの発走となったが、好スタートから前につけて先頭で直線へと入る。しかし、残り400mで直後にいたミニーホークに並ばれると抵抗できずに後退。後続馬に次々と交わされて14着に終わった。

 外枠を引いた時点で外々を回される苦しい競馬を想定したが、その不利を無効化するために前へと行った北村友一騎手の作戦は悪くなかった。このレースに関しては、ペネトロメーター4.1の馬場が適性外だったということに尽きる。

 出走する以上は、状態面に不安はないと考えたいし、日本の速い馬場なら巻き返しも十分。

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