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【敗戦の本質|エリザベス女王杯】リンクスティップは、なぜ敗れたのか?「C.デムーロ騎手はさすがだったが…」

text by 中西友馬

11月16日(日)に行われたエリザベス女王杯は、1番人気のレガレイラが人気に応えてG1・3勝目を挙げた。一方、2番人気リンクスティップは4着に敗退。今回は、リンクスティップの走りに焦点を当て、レース内容を振り返っていく。[1/2ページ]

リンクスティップは、なぜ敗れたのか?…

2025年エリザベス女王杯を制した時のレガレイラ
2025年エリザベス女王杯を制した時のレガレイラ

  11月16日(日)に京都競馬場で行われたエリザベス女王杯は、1番人気のレガレイラが人気に応えての差し切り勝ち。見事に昨年の雪辱を果たし、G1・3勝目を飾った。

 2着は直線で一旦先頭の場面もあった3歳馬パラディレーヌで、3着には後方から追い込んだライラックが入った。

 一方、2番人気の支持を集めたリンクスティップはライラックからアタマ差の4着。敗戦というほど大きくは負けていないのだが、今回はこの馬を中心にレースを振り返ってみることとする。

 大方の予想通り、秋華賞と同じくエリカエクスプレスの逃げ。今年本当によく見る、武豊騎手がペースを刻むレースであったが、前半1000mの通過は59秒9。これもまた大方の予想通り、秋華賞と同じくミドルペースに持ち込んだ。

 リンクスティップは春2冠と比較すると大外枠からでも積極的にポジションを取りに行き、好位の外め。

 昨年このレースをスタニングローズで制しているC.デムーロ騎手は、同じイメージで乗っていたのではないだろうか。残り3Fからゴーサインを出して、周りの馬よりワンタイミング早く仕掛けていた。

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