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スペシャルウィーク産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第7位】良血馬としての期待を背負ったシルバーコレクター

text by 目白明

日本ダービーやジャパンCを含むG1を4勝し、「日本の総大将」と呼ばれたスペシャルウィーク。武豊との名コンビで世代の頂点に立ち、数々の強豪と死闘を繰り広げた姿は、今も競馬ファンの記憶に深く刻まれている。今回は、そんなスペシャルウィークの産駒の中から、獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介していく。今回は第7位。

2009年皐月賞/2着トライアンフマーチ(写真奥)
2009年皐月賞/2着トライアンフマーチ(写真奥)

7位 トライアンフマーチ(2億2,943万円)

性別:牡馬
戦績:21戦3勝[ 3-7-2-9 ]
主な勝ち鞍:09年キャピタルS(OP)、11年パラダイスS(OP)

 重賞勝利は挙げられなかったが、皐月賞2着含む重賞連対5回を記録したトライアンフマーチが、第7位にランク入りした。

 母に桜花賞馬キョウエイマーチを持つ良血馬として、2009年3歳でデビューしたトライアンフマーチは、3戦目に初勝利を挙げると、続く皐月賞トライアルの若葉Sで2着に入り皐月賞に出走する。その皐月賞は8番人気ながら直線、大外から伸び勝ち馬には届かなかったが、上がり最速34秒4の脚で2着に食い込み、日本ダービーの優先出走権と約4900万円の賞金を獲得した。

その後の日本ダービー、神戸新聞杯、菊花賞と着外に終わるが11月のキャピタルSで2勝目を挙げ、戦績が9戦2勝となり、約8800万円を獲得した。

 年明け4歳では始動戦の東京新聞杯で2着に入り、約1600万円を加算させると、マイラーズCでも2着に入り安田記念に出走する。2番人気に推されるが、直線で失速して4着に敗退。怪我のため、長期休養を余儀なくされると、5歳で迎えた復帰戦の富士Sは8着に敗れるが、オープン戦のパラダイスSは勝ち切る。だが、再び休養となり、復帰は6歳7月の中京記念となった。

 約8か月振りのレースで10番人気に甘んじたが、直線ではしぶとく伸びて、3着入着した。翌年7歳では始動戦の京都金杯で2着、東京新聞杯3着、京王杯スプリングCでは2着と、合計約4700万円を獲得して調子が上向いていたが、安田記念への調整中に屈腱炎を発症して引退となった。重賞勝利はなかったが、総額2億2,943万円を獲得した。

【了】

(文●目白明)

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