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【敗戦の本質|アルゼンチン共和国杯】ホーエリートは、なぜ敗れたのか?「速い時計の決着が…」

text by 中西友馬

11月9日(日)に行われたアルゼンチン共和国杯は、9番人気のミステリーウェイが二枚腰を見せて逃げ切り勝ち。一方、重賞で2度の好走歴がある、2番人気ホーエリートは6着に敗退。今回は、そのホーエリートの走りに焦点を当て、レース内容を振り返っていく。[1/2ページ]

ホーエリートは、なぜ敗れたのか?…

2025年アルゼンチン共和国杯
2025年アルゼンチン共和国杯

 11月9日(日)に東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯は、9番人気のミステリーウェイが二枚腰を見せて逃げ切り勝ち。7歳馬にして初の重賞挑戦で、重賞初制覇を飾った。

 さらには鞍上の松本大輝騎手も、デビュー5年目、重賞5度目の騎乗で嬉しい重賞初勝利。176センチという、JRAの現役騎手では最も高身長でありながら、過去には49キロでの騎乗もあるというから驚きである。

 半馬身差の2着に1番人気のスティンガーグラス、さらにアタマ差の3着に3番人気のディマイザキッドが入る中、2番人気に支持されたホーエリートは6着に敗戦。今回は、この馬の敗因を中心にレースを振り返ってみたい。

 まず、変なことを言うようだが、ほとんど負けてはいない。

 6着と言えど、勝ち馬から0秒2差、3着馬からは0秒1差しか離されていないのだ。先週の天皇賞(秋)に通ずる部分もあるが、15着馬までが0秒6差にひしめく大激戦。

 ただ先週のように、超スローペースで着差がつきにくかったわけではなく、まさにハンデキャッパーの職人技を見たようなゴール前であった。

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