【みやこS 前走レビュー】有力馬を10段階評価!前走10点満点の内容だった馬は…?
text by 中西友馬
今週末11月9日(日)に行われるみやこステークス。12月のダート頂上決戦・チャンピオンズカップを見据える有力馬たちが集う注目の一戦である。今回は「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを徹底検証する。果たして、前走で最も優れたパフォーマンスを披露したのはどの馬だろうか。[1/3ページ]
有力馬の前走評価①

■アウトレンジ
開催日:2025年7月2日
レース:大井・帝王賞(ダ2000m)
着順:2着
評価:10
好位追走から直線では先行3頭の外へと出して猛追。最後は勝ち馬にクビ差まで迫ったところがゴールという内容。完璧に近いレースで、明らかにこの馬の勝ちパターン。
あれだけ強気に乗って押し切ったミッキーファイトが一枚上だっただけで、実際に先日のJBCクラシックも完勝した。
相手が悪かったとしか言いようがなく、4着馬ディクテオンはコリアCを勝利し、5着馬ウィルソンテソーロはMCS南部杯を勝利。メンバーレベルは文句なしに高く、この2着は大きく評価できる。
■サイモンザナドゥ
開催日:2025年9月27日
レース:阪神・シリウスステークス(ダ2000m)
着順:2着
評価:6
中団追走から、直線では前を行く2頭を目標に伸びて交わすも、その外を勝ち馬に突き抜けられての半馬身差2着。
条件戦を勝ち上がったばかりでいきなりの重賞挑戦を考えれば素晴らしいレースぶりであったが、牡馬最軽量の55キロだった点は考慮しなくてはならない。
勝ち馬には2キロもらっていながら交わされてしまっており、1〜1.5キロもらっていた3.4着馬を交わすのにも苦労した印象だ。実績馬の揃う今回も同じ競馬ができるかは微妙。



