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実はG1で勝負弱い…?優勝より2着が多い現役騎手【第4位タイ】奇しくも…まさかの2人が並んでしまった

text by 中川大河

年末の有馬記念までG1が続く季節。迷った時は“騎手買い”をするファンも多いだろう。今春はJ.モレイラ騎手やD.レーン騎手ら外国人ジョッキーが席巻し、日本人ジョッキーの惜敗は続いた。そこで今回は、JRAのG1で優勝より2着が多い現役騎手――いわば“騎手版シルバーコレクター”の5人をランキング形式で紹介したい。今回は第4位タイ。

【4位タイ】落差-5

戸崎圭太(1着13回、2着18回)

松山弘平(1着6回、2着11回)

松山騎手(写真左)と戸崎騎手(写真右)
松山騎手(写真左)と戸崎騎手(写真右)

 戸崎圭太騎手と松山弘平騎手の2人が4位で並んだ。奇しくも今年の騎手リーディングを争っている両騎手だが、これまでG1では勝ち切れないシーンも目立つ。

 戸崎騎手は、G1・13勝に対して、2着が18回。特に1番人気の馬に11回騎乗しているが、1勝しかしておらず、2着は3回と勝ち切れないレースが少なくない。

 昨年のオークス(ステレンボッシュ)と日本ダービー(ジャスティンミラノ)は、2週連続1番人気で2着に敗れたことを記憶しているファンも多いだろう。

 戸崎騎手の特徴の一つが競馬場別の成績だ。中山のG1は1着5回に対して、2着はゼロ。昨年の有馬記念をレガレイラで制するなど、中山では圧倒的な勝負強さを見せている。

 一方、東京競馬場では1着5回に対して、2着が2倍以上の12回もある。また、関西圏(京都・阪神・中京)でも1着3回に対して、2着が6回だ。

 一方、松山騎手も2着の多さが目立っている。今春はパンジャタワーとのコンビでNHKマイルCを制し、2020年にはデアリングタクトを無敗の三冠牝馬に導くなど、G1を勝ち切っているイメージもある。

 しかし、実は1着6回に対して、2着が11回と競り負けるレースも珍しくない。

 実際、2017年大阪杯でG1初制覇を果たすまで、G1で2着が3回。直近では、2022年スプリンターズSから昨年末のホープフルSまでの間に2着が4回ありながら3年以上もG1勝利から遠ざかっていた。

 35歳の松山騎手は年齢的にこれから充実期を迎えるだろう。どんどんG1を勝って2着の回数を上回っていってほしいところだ。

【了】
(文●中川大河)

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