【天皇賞(秋) 有力馬診断】◎・△候補を徹底分析!3歳有力馬・マスカレードボールの評価は?
11月2日、東京競馬場にて行われるG1・天皇賞(秋)に向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。[1/3ページ]
※以下の◎と△の候補は、枠順確定前の見解である。枠順トラックバイアスで印は大きく変わる。
  
  
◎候補馬(軸候補)

タスティエーラ
去年の天皇賞秋で2着。勝ったドウデュースは、去年の天皇賞秋、ジャパンカップで圧倒的な内容で、年度代表馬に輝いたと見れば、相手が悪すぎた。
去年の2着の内容は、ドウデュースを除けばメンバー中で文句無しの最上位であり、恵まれたホウオウビスケッツを悠々差し切っており秀逸。
したがって、ドウデュース不在の今年の天皇賞秋では、古馬の中では最上位クラスの評価を与えるべきである。
マスカレードボール
皐月賞3着、ダービー2着。ともに好走していることから、言うまでもなく世代ではトップクラスの1頭である。
特にダービーでは、どちらかと言えば前残りの展開を外からクロワデュノールに次ぐ2着に追い込んだ内容が秀逸であった。したがって、Xでポストしたミュージアムマイルと互角以上の評価が妥当である。
ミュージアムマイル
セントライトの前半は60.3。ラップ構成は12.4-11.3-11.9-12.3-12.4-12.2-11.9-11.5-11.9-11.4-11.6。当時の中山はは超高速馬場にシフトした割にはペースが落ち着き、前残り展開だったセントライト記念を快勝した。
3,4コーナーで距離ロスがあったことを考えると、インベタでロスなく運び2着に好走したヤマニンブークリエ、先行して3着に惰性で残したレッドバンデ以下に着差以上の強さを見せつける結果となった。
道中は、フィーリウスと外枠発走になったファイアンクランツが早めに動き出して場を荒らしにいったとは言え、ラストは11.5-11.9-11.4-11.6。
このラップ構成は、前が惰性で残しやすかったことを考えると、外を回して悠々と差し切ったのは着差以上に強かったと言って良い。
一方、セントライト記念の2,3着はヤマニンブークリエにレッドバンデ。春クラシック組が揃って不在となり、低レベルなメンバー構成の菊花賞でまったく通用しなかったことを考えると、セントライト記念はレベルがさらに低く、天皇賞秋の参考にまったくならない。
しかしながら、ミュージアムマイルの場合は、皐月賞で圧勝して世代の頂点に既に立っており、クロワデュノールやマスカレードボールあたりと互角以上。
したがって、古馬と初対戦の天皇賞秋においては、世代間の比較は難しいが、3歳トップクラスの1頭として高い評価が妥当である。


