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武豊がまさかの…?レジェンドでも未勝利の重賞(5)レジェンドでさえ制御不能…個性爆発のアイドルホース

text by 中西友馬

今年、前人未到のJRA通算4600勝を達成したレジェンド・武豊騎手。56歳となった現在も、メイショウタバルとのコンビで宝塚記念を制し、第一線で輝きを放ち続けている。そこで今回は、武豊騎手が勝利を挙げたことのない重賞に注目。その中でも、グレードの高い重賞や挑戦回数の多い重賞を、5つピックアップして紹介する。今回は5つ目。

2021年キーンランドC
2021年キーンランドC

⑤キーンランドカップ(G3)

 G3で根岸ステークスの次に多く騎乗経験があり、まだ勝てていないレースがキーンランドカップ。これまで11回騎乗し、そのうち2度は1番人気に支持されながらも、いまだ勝利がない。

 その中で振り返るのは、敢えて一番惜しかった年ではなく、メイケイエールとのコンビで挑んだ2021年。

 この時のメイケイエールは、3歳牝馬。デビューから3連勝で出走した阪神JFで4着、チューリップ賞を勝利して臨んだ桜花賞で18着と、G1では結果が出ていなかった。

 しかし敗因は明白で、気性が前向きすぎる面があることであった。そこで陣営は、デビューから連勝した1200mへと距離を短縮。

 G1以外では4戦4勝という戦績と、世代屈指のポテンシャルが評価される形となり、1番人気に支持されていた。

 レースは、好スタートを決めたレイハリアがハナを切るかに思われたが、行き脚のついたメイケイエールが抑え切れない感じで先頭へと立つ。

 レイハリアはその直後に控え、前半600mの通過は34秒0。ペースだけなら決してオーバーペースというわけではないが、常に後続のプレッシャーを受ける形で4角を回り、最後の直線へと向かう。

 直線に入ると、鞍上の武豊騎手が好位で折り合わせようとしているのを先頭に立っている経緯もあり、すぐにカイザーメランジェに交わされてしまう。

 そのまま先頭へと立ったカイザーメランジェが押し切ろうとしたゴール前で、後続が殺到。

 最後は伸びてきた3頭による争いとなったが、勝ったのはメイケイエールと同じ3歳牝馬のレイハリア。

 アタマ差の2着が後方待機のエイティーンガールとなり、さらにクビ差の3着にセイウンコウセイが入った。メイケイエールは交わされてからも粘りを見せていたが、7着に敗れた。

 武豊騎手のキーンランドカップ挑戦は、最初にも書いたように、この2021年を含めて11回。

 最高着順は、リナーテに騎乗した2019年と、オオバンブルマイに騎乗した2024年に2度記録している3着となっている。

 武豊騎手が勝利を挙げたことのない重賞は、裏にG1などがあって、騎乗機会自体が少ないパターンがほとんど。

 騎乗機会の多いG1に関しては、JRA平地G1完全制覇にリーチをかけているのだから、さすがはレジェンド。

 毎年のことながら、年末のホープフルステークスは、今年も武豊騎手が注目を集めることとなるだろう。

【了】
(文●中西友馬)

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