菊花賞で激走に期待!長距離適性が高い現役種牡馬TOP5【第3位】菊花賞戴冠は目前?今年も目が離せない
今月26日、京都競馬場では、牡馬クラシックの最終戦、菊花賞が行われる。3歳馬にとって淀の3000mを走り抜くのは何よりスタミナが重要。そこで、2020年以降にJRAで行われた芝“2400m以上”の長距離レースを集計し、勝率の高い現役種牡馬5頭をランキング形式で紹介したい。今回は第3位。
※出走機会が100回以上あった現役種牡馬を対象とする
(集計期間:2020年1月~2025年10月13日)
【第3位】キズナ(勝率11.1%)
3位にランクインしたのは、2013年のダービー馬キズナだ。現役時代は1800mから2400mで勝利を記録したが、凱旋門賞と天皇賞・春で4着に入るなど、スピードだけでなく豊富なスタミナも兼備していた。
種牡馬入り後は、毎年200頭前後を集める人気者。種付け料は初年度の250万円から今年度は2000万まで高騰している。
種牡馬リーディングも上位争いの常連で、昨年ついにリーディングサイアーに輝いた。まさに今が旬の種牡馬である。
これまでJRAのG1を制した産駒はソングライン、ジャスティンミラノ、アカイイトの3頭だけだが、障害を含めれば実に30頭が重賞を制している。
G1を勝つような長距離砲はそれほど多くないが、アベレージを残せる“競馬界のイチロー”タイプが多いといえるだろう。
活躍した産駒もバラエティーに富んでいる。自身に重賞初制覇をもたらした快速スプリンター、ビアンフェから無尽蔵のスタミナを誇ったディープボンドまで、実に個性派ぞろい。
これまで2400m以上の重賞ウイナーは、ディープボンドだけだったが、9月にエリキングが神戸新聞杯を制した。
産駒は過去に9頭が菊花賞に出走。いずれも人気順以上の着順に好走しているが、最高着順は、昨年のショウナンラプンタなどの4着となっている。
今年の菊花賞にはエリキングのほか、コーチェラバレーとレッドバンデも登録されている。父が出走していれば、有力候補の1頭になっていたはずの牡馬クラシック三冠最終戦で、父にいい報告を届けられるか。
【了】
(文●中川大河)
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