【敗戦の本質 スワンS】1番人気ワールズエンドは、なぜ敗れたのか…?「ペースうんぬんよりも…」
text by 中西友馬
3日間競馬の最終日、10月13日(月・祝)に行われたスワンステークス。5番人気のオフトレイルが昨年2着の雪辱を晴らす、レコード勝ちを収めた。一方、前走の新潟日報賞で3馬身半の差をつけて勝利し、1番人気に支持されていたワールズエンドは8着に敗戦。今回はこの馬を中心にレースを振り返ってみることとする。
1番人気ワールズエンドは、なぜ敗れたのか…
外枠勢にもダッシュが速い馬が何頭かいたが、前に出た馬たちの中で最も枠順が内だったワールズエンドがハナを切る展開に。ただ、スンナリとはいかずに外からアサカラキングが競りかけてくる。
この並走している200〜400m区間が10秒2とペースアップしてしまったのが、まず一つ目の敗因であろう。
たしかに前半3F通過の33秒5は、過去5年と比較しても一番速い。しかし、先週から見ていても京都コースはかなりの高速馬場で、前が止まらないことを考えれば、このペースで押し切っても不思議はなかった。
ただ、ペースうんぬんよりも、外にぴったりつかれて常にプレッシャーを受けていたことが2つ目の敗因であり、最大のポイントに思えた。
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