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スペシャルウィーク産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第1位】JRA賞を4年連続受賞!誰もが認める女傑

text by 目白明

日本ダービーやジャパンCを含むG1を4勝し、「日本の総大将」と呼ばれたスペシャルウィーク。武豊との名コンビで世代の頂点に立ち、数々の強豪と死闘を繰り広げた姿は、今も競馬ファンの記憶に深く刻まれている。今回は、そんなスペシャルウィークの産駒の中から、獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介していく。今回は第1位。

ブエナビスタ
ブエナビスタ

1位 ブエナビスタ(14億7,886万円)

性別:牝馬
戦績:23戦9勝[ 9-8-3-3 ]
主な勝ち鞍:09年桜花賞(Jpn1)、オークス(Jpn1)、10年天皇賞・秋(G1)、11年ジャパンC (G1)

 史上3頭目となるJRA賞を4年連続受賞。不屈の女王と呼ばれたブエナビスタが、2位以下に10億円以上の差をつけて、第1位に輝いた。

 2008年10月、のちのG1馬アンライバルド、スリーロールス、重賞馬リーチザクラウンが出走した伝説の新馬戦で3着に敗れるも、次走の未勝利戦で初勝利を挙げる。阪神JFでは直線一気の末脚で優勝。最優秀2歳牝馬に選出されたブエナビスタは、クラシックの主役に名乗りを挙げた。

 年明け始動戦のチューリップ賞を勝利すると、桜花賞では単勝1.2倍の人気に応えて優勝。続くオークスでも持ち前の末脚を発揮して、牝馬2冠を達成した。秋は凱旋門賞を目指して夏の札幌記念に出走するが、2着に敗戦。

 この結果、凱旋門賞を回避すると、牝馬3冠を狙って秋華賞に出走するが、まさかの3着に敗れる。その後2戦も勝ち切れず、3歳を終ってデビューから10戦5勝、獲得賞金は約4.9億円となった。

 年明け4歳は、始動戦の京都記念を快勝。その後初海外遠征となるドバイシーマクラシックは2着に終わるも、帰国初戦のヴィクトリアマイルをレコード勝ちで、オークス以来のG1級競走4勝目を挙げた。

 休養明けの天皇賞・秋では牡馬を相手のG1勝利となり、4歳11月でのG1級競走5勝目は、日本調教馬の牝馬としては史上最速となった。ジャパンCでは直線大外からの末脚で1位入線するが走行妨害の為、2着降着となった。続く有馬記念では写真判定の結果、2センチ差で2着に敗れた。この年は7戦3勝、2着4回で、約6.1億円を獲得。最優秀4歳以上牝馬と年度代表馬に選出された。

 5歳時には前年、2着降着となったジャパンCで雪辱の勝利を挙げるなど、G1はこの1勝のみながら6戦を走り、約3.6億円を獲得。この年限りで引退したブエナビスタは、総額14億7,886万円を獲得した。

【了】

(文●目白明)

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