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スペシャルウィーク産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第8位】惜しまれる最期…G1級も制覇したダートの星

text by 目白明

日本ダービーやジャパンCを含むG1を4勝し、「日本の総大将」と呼ばれたスペシャルウィーク。武豊との名コンビで世代の頂点に立ち、数々の強豪と死闘を繰り広げた姿は、今も競馬ファンの記憶に深く刻まれている。今回は、そんなスペシャルウィークの産駒の中から、獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介していく。今回は第8位。

2012年帝王賞を制した時のゴルトブリッツ
2012年帝王賞を制した時のゴルトブリッツ

8位 ゴルトブリッツ(2億2,404万円)

性別:牡馬
戦績:19戦10勝[ 10-1-2-6 ]
主な勝ち鞍:2012年 帝王賞(Jpn1)

 スペシャルウィークに産駒牡馬のG1級競走初制覇をもたらしながら、現役中に非業の死を遂げたゴルトブリッツが、第8位にランク入りした。

 ディープインパクトの半姉レディブロンドの第3子として誕生したゴルトブリッツは、デビューから芝で6連敗を喫すると、ホッカイドウ競馬に転厩することになる。ここでダート2戦2勝の戦績を収めると、再びJRAへと入厩する。再デビューとなった12月の条件戦でJRA初勝利を飾り、次走では敗れはしたが、東京大賞典にも出走。デビューからここまで10戦3勝、獲得賞金は約1200万円となった。

 年明け4歳では条件戦を連勝するとアンタレスSで重賞初勝利を飾り、約3800万円を獲得すると、交流重賞のマーキュリーCでも優勝して重賞2勝目をあげた。次走のみやこSは敗れたがこの年は6戦4勝で、約9300万円を獲得。翌年の飛躍が期待された。

 5歳時はオープン戦、アンタレスSで連勝すると、帝王賞に出走する。好スタートから3番手を追走すると、終始好位でレースを進めたゴルトブリッツは、残り150mで先頭に立つと、最後は後続に3馬身半差をつける快勝でG1級競走初制覇となった。この勝利はスペシャルウィーク産駒牡馬のG1級競走初制覇となった。

 充実期を迎えたゴルトブリッツは英気を養うため休養に入るが、その放牧先で腸捻転を発症。手の施しようのない状況となり安楽死の処置が取られた。志し半ばで旅立ったゴルトブリッツの獲得賞金は、総額2億2,404万円だった。

【了】

(文●目白明)

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