スペシャルウィーク産駒最強馬は?獲得賞金ランク【9位】一際輝く金色の尾花栗毛…太く短い競技短命、奇跡の馬
日本ダービーやジャパンCを含むG1を4勝し、「日本の総大将」と呼ばれたスペシャルウィーク。武豊との名コンビで世代の頂点に立ち、数々の強豪と死闘を繰り広げた姿は、今も競馬ファンの記憶に深く刻まれている。今回は、そんなスペシャルウィークの産駒の中から、獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介していく。今回は第9位。

9位 トーホウジャッカル(2億1,328万円)
性別:牡馬
戦績:13戦3勝[ 3-1-1-8 ]
主な勝ち鞍:2014年 菊花賞(G1)
2011年3月11日に生まれで、奇跡の馬と呼ばれ、菊花賞で衝撃のレコードタイムを出したトーホウジャッカルが、第9位にランク入りした。
一際目立つ金色に輝く尾花栗毛のトーホウジャッカルは、同世代が凌ぎを削り日本一を目指した日本ダービーが開催される前日に、ようやくデビューを果たした。3戦目で初勝利を挙げると、続く条件戦も連勝。格上挑戦で挑んだ神戸新聞杯で3着に入り、菊花賞の優先出走権を獲得した。クラシックへの登録をしていなかった陣営は、追加登録料200万円を支払った上で、菊花賞に参戦した。
迎えた菊花賞、スタートすると好位のインを追走したトーホウジャッカルは2周目の3コーナー、坂の上り下りから仕掛けを開始して前に進出すると、外に移動して進路を確保すると迎えた直線。楽な手ごたえで抜け出し、先頭に立ったトーホウジャッカルは、その後も脚は衰えることなく、そのまま押し切って1着でゴール。
勝ちタイムの3分1秒0は、従来の記録を1.7秒も更新する衝撃のレースレコードとなった。デビューから149日での菊花賞勝利は史上最速記録。父スペシャルウィークに産駒牡馬として初めてのJRA・G1をもたらした。
だがこれで燃え尽きてしまったのか、その後は6連敗を喫すると、最後は屈腱炎を発症して6歳で引退となったトーホウジャッカル。活躍期間は短かったが、菊花賞の走りは競馬ファンに衝撃を与え、総額2億1,328万円を獲得した。
【了】
(文●目白明)
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