【次こそ買い時?激走パトロール隊】良血馬がようやく軌道に乗ってきた(チャレンジカップ)
text by 中西友馬
競馬では、レース結果だけでは語れない“負けて強し”の内容を残した馬がいる。そうした馬を見逃さずにチェックすることは、次の激走を見抜くうえで欠かせない作業だ。この記事では、敗戦の中にも光る走りを見せた馬たちに注目し、その根拠を掘り下げていく。先週行われた3重賞からそれぞれ1頭ずつピックアップする。今回はチャレンジカップ。
次に激走するのは、この馬だ!
日程:9月13日(土)
レース:阪神11R「チャレンジカップ」
馬名:グランヴィノス
人気:1番人気/2着(0.1秒差)
2頭が競り合う形でハイペースを演出する中、離れた好位を追走。残り200mで先頭へと立ったが、オールナットに内をすくわれる形での2着。
条件戦を勝ったばかりながら重賞で2着を確保したのは素晴らしいが、それ以上に大きな収穫なのは、自身の上がり3Fが34秒9かかる展開で2着に入ったこと。
これまでグランヴィノスが連対した5レースは全て、自身の上がりが33秒台。34秒0以上かかった2戦はともに着外となっていた。ハイペースによって苦手な消耗戦となった中、好位追走から連対を果たしたのは、ここにきて力をつけている証。
怪我を克服した良血馬がようやく軌道に乗ってきた印象で、来年の大阪杯あたりが楽しみになる内容のレースであった。
【了】
(文●中西友馬)
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