悲願達成を託したい!凱旋門賞V狙える日本馬(4)ヨーロッパの馬場適性は証明済み!ルメールが母国で初戴冠へ
1969年のスピードシンボリから2024年のシンエンペラーまで、のべ35頭の日本馬が挑戦し、うちひしがれてきたのが凱旋門賞である。日本馬はこれまで2着が4度あったが、頂点を極めた馬はいまだゼロ。今年こそ悲願達成の瞬間が訪れるのか。今回は凱旋門賞で優勝が狙えそうな日本馬5頭を独断と偏見で選定し、紹介する。次は4頭目。
④アロヒアリイ
~C.ルメール騎手とのコンビで前哨戦を勝利~
これまでに紹介した3頭はいずれも9月の前哨戦から本番に向かう予定だが、アロヒアリイはすでに8月16日にドーヴィル競馬場で行われたG2ギヨームドルナノ賞を勝利。2000m戦で2分8秒61を要した重馬場をこなした意義は大きい。
5頭立てで行われた一戦でアロヒアリイはハナを主張。マイペースの逃げに持ち込むと、最後の直線で他馬を突き放す強い内容だった。国内での4戦はいずれも差す競馬をしていたが、新境地を開拓した。本番でもレースの主導権を握ることになるかもしれない。
その前走で初コンビを結成し、勝利に導いたのがC.ルメール騎手。ご存じの通りフランス生まれで、日本に移籍するまでは母国で手綱を取っていた。当然の如く、「凱旋門賞は最も勝ちたいレース」の一つだろう。
血統も魅力たっぷりだ。父ドゥラメンテ自身はケガのため凱旋門賞挑戦を断念したが、母の父オルフェーヴルが2012~13年に連続2着に好走している。
大舞台に立てなかった父の無念と、悲願達成に最も近づいた祖父の血がアロヒアリイの激走を後押ししてくれるはずだ。
【了】
(文●>中川大河)
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