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悲願達成を託したい!凱旋門賞V狙える日本馬(1)フォワ賞から凱旋門賞へ…鬼のスタミナだが馬場適性は?

text by 中川大河

1969年のスピードシンボリから2024年のシンエンペラーまで、のべ35頭の日本馬が挑戦し、うちひしがれてきたのが凱旋門賞である。日本馬はこれまで2着が4度あったが、頂点を極めた馬はいまだゼロ。今年こそ悲願達成の瞬間が訪れるのか。今回は凱旋門賞で優勝が狙えそうな日本馬5頭を独断と偏見で選定し、紹介する。まずは1頭目。

2024年きさらぎ賞を制した時のビザンチンドリーム
2024年きさらぎ賞を制した時のビザンチンドリーム

①ビザンチンドリーム

~消耗戦で真価を発揮する春天2着馬~

 
 9月7日に行われるG2フォワ賞(パリロンシャン・芝2400m)をステップに凱旋門賞への参戦を予定しているのは、今年の天皇賞・春で2着に入ったビザンチンドリームだ。

 3歳時にデビュー2戦目できさらぎ賞を制し、牡馬クラシック三冠を皆勤。皐月賞と日本ダービーはどちらも2桁着順に大敗したが、菊花賞で5着に盛り返した。

 4歳になってからはAJCCで6着に敗れたが、サウジのG2レッドシーターフHを斤量60kgで快勝。続く天皇賞・春でヘデントールにアタマ差まで迫り、自慢のスタミナを証明した。

 「後ろでためていいリズムでリラックスして運ぶことができた。能力が高く今後も活躍して欲しい」

 そうコメントしたのは天皇賞・春でコンビを組んだA.シュタルケ騎手だ。フォワ賞と凱旋門賞は、O.マーフィー騎手に乗り替わる予定だが、マーフィー騎手もレッドシーターフHでビザンチンドリームに騎乗し、勝利へとエスコートしているだけに期待が高まる。

 これまで通り直線に懸ける競馬をしてくるのか、それともある程度前目に位置を取りに行くのか。いずれにしても、パリロンシャンの重い馬場への適性がカギとなる。

【了】

(文●>中川大河)

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