歴代最強の「マル外」はどの馬?外国産馬獲得賞金ランキング【第1位】巨額すぎる!まだまだ王座防衛は続くか…
表記方法から名付けられた「マル外」と呼ばれることも多い外国産馬たち。近年は内国産馬の躍進により存在感を薄めつつあるが、2〜30年前には国内外の大舞台で結果を残し、日本競馬を大いに盛り上げた時代があった。そこで今回は、外国産馬の歴代獲得賞金ランキングを、10位から順に振り返る。今回は第1位。

第1位 タップダンスシチー(10億8422万1000円)
性別:牡馬
戦績:42戦12勝【12-6-7-17】
主な勝ち鞍:ジャパンカップ(2003年)
映えある第1位に輝いたのは、タップダンスシチー。外国産馬として歴代唯一の「10億円ホース」となっている。
タップダンスシチーのすごいところは、急激な成長力だろう。重賞初制覇が5歳秋だったにもかかわらず、年末の有馬記念ではシンボリクリスエスに半馬身差まで肉薄しての2着。さらにその翌年には、雨中のジャパンカップで9馬身差の圧逃劇を見せた。
逃げ馬であるため、実績を残して人気を背負えばもちろん警戒され、なかなか楽な競馬はさせてもらえなくなる。実際に、ジャパンカップ直後の有馬記念では、逃げる競馬ができずに8着大敗となってしまった。
しかしそれさえも克服してみせたのが、2004年の宝塚記念だった。ローエングリンがハナを切って前半1000m58秒5のハイラップを刻む。タップダンスシチーは逃げることができず、序盤は3番手。しかし、向正面で早くも先頭へと立つ強気の競馬を見せると、苦しい展開ながら後続に2馬身の差をつけて勝利した。
8歳の有馬記念で現役を引退するまでに、G1・2勝を含む重賞8勝。中でも金鯱賞とは相性が良く、6歳時から8歳時まで3連覇を達成した。
レースごとの賞金は大きく増額しているが、近年の外国産馬の苦戦ぶりを見ていると、まだまだタップダンスシチーの王座防衛が続きそうである。
【了】
(文●中西友馬)
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