歴代最強「マル外」はどの馬?外国産馬獲得賞金ランク【第2位】これで引退はもったいない…9馬身圧勝の有馬記念
表記方法から名付けられた「マル外」と呼ばれることも多い外国産馬たち。近年は内国産馬の躍進により存在感を薄めつつあるが、2〜30年前には国内外の大舞台で結果を残し、日本競馬を大いに盛り上げた時代があった。そこで今回は、外国産馬の歴代獲得賞金ランキングを、10位から順に振り返る。今回は第2位。

第2位 シンボリクリスエス(9億8472万4000円)
性別:牡馬
戦績:15戦8勝【8-2-4-1】
主な勝ち鞍:有馬記念(2002、2003年)
2位にランクインしたのは、マル外最強との呼び声高い、シンボリクリスエス。4歳の有馬記念で引退したため、現役生活は2年強と長いものではなかったが、その中で10億円近い賞金を獲得した。
3歳時はダービーでタニノギムレットの2着となると、そのタニノギムレット不在の菊花賞には目もくれず、天皇賞(秋)で古馬勢を撃破。続くジャパンカップでも、日本馬最先着の3着を確保して面目を保ち、有馬記念では同期の牝馬ファインモーションに1番人気を譲ったものの、力を誇示して勝利した。
翌年も前年と同じく、天皇賞(秋)と有馬記念を勝利してともに連覇を達成。特に引退レースとなった有馬記念は、後続を9馬身引き離す圧勝劇で、これを最後に引退する馬とは思えないパフォーマンスを見せた。
1戦あたりの獲得賞金に直すと、6500万円強となり、今回ランクインした馬の中でトップの数字だ。10位にランクインしたノボトゥルーと比較すると、非常に対照的な結果となって面白い。
ひとつ下の世代のゼンノロブロイとともに、当時の藤沢厩舎の屋台骨を支えたシンボリクリスエス。種牡馬の欄では見なくなってしまったが、いまだに母の父として強い影響力を与え続けている。
【了】
(文●中西友馬)
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