【熱闘レビュー 札幌記念】横山典弘騎手が鮮やかなエスコート!トップナイフが念願の重賞初制覇
先週末に行われた夏競馬唯一のG2・札幌記念。スーパーG2と称されるレースだが、今年の出走メンバーは、G1馬ステレンボッシュの一頭の混戦模様となっていた。夏で勢いに乗っている馬や、復活を狙う馬などが顔をそろえた。。1番人気のホウオウビスケッツ。G1や洋芝での好走実績が評価された。そんな中で迎えた一戦は、10番人気の伏兵が、鮮やかなキレ味で、復活の狼煙を挙げた。
GⅠ馬は1頭。混戦模様となったスーパーGⅡ
天気予報通り、2R前から雨が降り始めた札幌競馬場。ただ、思ったほどの馬場悪化はなく、9R前には雨が上がったことで、稍重で今年の札幌記念は行われた。
単勝10倍を切る馬が5頭いるという割れたオッズの中、1番人気(単勝オッズ3.7倍)はホウオウビスケッツ。昨年の天皇賞(秋)3着や今年の大阪杯5着の実績、昨年函館で連勝した洋芝実績などが評価されての1番人気であった。
2番人気(単勝オッズ5.0倍)はココナッツブラウン。実績では他の人気馬たちには見劣るものの、前走のクイーンSは、後方からレース上がりを1秒9上回る鬼脚で2着に入った。充実度は出走メンバーで最上位と言っていい存在であった。
3番人気(単勝オッズ5.5倍)はステレンボッシュ。3歳時に桜花賞を制しており、メンバー中唯一のG1馬。実績は折り紙つきであるが、今年に入ってからの2戦がともに惨敗した。今回は立て直しを図る一戦であった。
レースは、アウスヴァールが外枠からでもハナを主張して逃げの手。ケイアイセナが2番手に続き、1番人気のホウオウビスケッツは3番手に位置した。ステレンボッシュは中団馬群の外めを追走し、ココナッツブラウンは後方5番手辺りから進めていた。
前半1000mの通過は60秒6と、稍重の馬場を考えれば平均ペースといったところ。3〜4角の中間あたりでケイアイセナが早めに前を捕まえにいき、その直後でホウオウビスケッツが虎視眈々と構える。その後ろにはトップナイフとハヤテノフクノスケが並んで追走し、直線を迎える。