【札幌記念 有力馬診断】◎・△候補が丸わかり!真夏のスーパーGⅡを制すのはどの馬だ…
8月17日、札幌競馬場にて行われるG2・札幌記念に向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。
◎候補馬(軸候補)
アルナシーム
直近1年間で急激に力を付けた1頭。特に、中山金杯は圧巻のパフォーマンスで、58kgを背負いながら、残り100m付近で先頭に立つと、そのまま押し切りの横綱相撲。
MI値を大台の80ptに乗せて、札幌記念のメンバーに入っても堂々主役を張れる。差しが届けば。
コスモキュランダ
ハイレベルな4歳世代の皐月賞で2着の実績を持つ。スピード競馬よりも消耗戦やマクり競馬の方が得意。
能力的には、4歳世代のクラシックで上位に食い込んだ実力があり、皐月賞でジャスティンミラノ、ジャンタルマンタルと接戦を演じたのは高い価値がある。
中日新聞杯は格下相手に取りこぼした格好となってしまったが、あれだけロスの大きい競馬であれば普通の事象であり、悲観する必要はない。
さらに、AJCCでは前残り決着で3着に敗れてしまったが、脚質的には展開に左右されてしまうタイプであるため、同情の余地がある。大阪杯も同様。
近走は、皐月賞から見れば不甲斐ないレースが続いているが、実績的には最上位クラス。差しが届くトラックバイアスや展開バイアスに恵まれれば、巻き返してもおかしくない。
ホウオウビスケッツ
去年は函館シリーズ連勝で、サマー2000シリーズ優勝に手がかかる獅子奮迅の活躍で、大きく躍進。秋を迎えても毎日王冠2着、天皇賞秋3着で勢いが衰えず躍動。
中山金杯のメンバーならば間違いなく能力最上位だったが、トップハンデ59.5kgを背負わされたことに加えて、前崩れの展開に泣き惨敗。
金鯱賞では、デシエルトが暴走気味の大逃げを打った結果、離れた2番手をポツンと追走し恵まれた上に、ペースもそれほど速くない展開にも恵まれた結果である。
能力的には、例年よりも小粒な札幌記念であれば最上位クラス。但し、好走パターンはトラックバイアス、展開バイアスの恩恵を受けているときである。
そうでない場合には、明らかに格下相手でも中山金杯のような惨敗も経験しているので、TB、展開の見極めがポイント。